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【書籍】「情報を活用して思考と行動を進化させる」田中志

「情報を活用して思考と行動を進化させる」田中志

 

<所感>

題名の実現のためには当たり前の考え方が重要という内容。そして行動力が重要ですと。これまた当たり前。

しかし当たり前のことはできないもの。

それならばいっそ、当たり前とは何か?という点を確認するために本書は活用したい。

 

ビジネスでよく求められる or 社会人として求められる点を備忘録的に記載。

 

論理的な思考力や観察力とは?

=「So what(そこから何が言えるか?)を導く力」と「Why so(なぜそういえるのかを)を明示する力」

→この両方はwhat if思考(もし…となったら、どんなことが起きるだろう)に必須。

 

論理的な思考・観察には図を書きながら考えることが辛抱強い訓練の一つ。

そのためにピラミッド型やベン図などの図の基本パターンをおさえる。

 

構造化思考の口癖とすべきこと。

Why(なぜ)→How?(どうやって)→So what?(だから何)

 

調査を始める際にはPCを触る前に、調査論点を考える。

①タスキング、②収集、③処理、④解析/判読/分析/予測、⑤配布

(しばしば④のあとにはまた①に戻る)

 

集めた情報をどうまとめようか、とすることは厳禁。

あくまでも目的に対してそれぞれの情報がどの程度重要かを判断する。

(コンサルでいうスケルトンつくりを行う)

 

インタビュー相手への注意点。

意見よりも事実を聞く。

未来予測よりも過去の経緯を聞く。

 

<目次>

第1章 全ては価値ある思考を生むために

第2章 情報収集のための基本フレームワーク

第3章 基盤をつくる:知識の網を持つ

第4章 インテリジェンス創出前半:目的に沿ったデータを集める

第5章 インテリジェンス創出後半:データから思考を生み出す

第6章 リサーチケーススタディ

第7章 情報をもとに想像し、思い切って捨てる

【雑記】メロコアを中心とした90年代~2000年代の音楽を懐かしむ

90年代ごろにライブハウスでチラッと聞いた音楽。

アルバムやデモテやらライブ映像やらををYou tubeで見つけては聴いている。

懐古主義、バッチコイ。

 

今週の音楽たち。

3.6MILK「3.6MILK」…Long Beachが入ったアルバム。何度もwalking on the beachを言えばよし。

LIFE BALL「Step wise」…Love meが入ったアルバム。最後にLove meと言えばよし。


「2002年のデモテ」…FxYxHxはあと2~3年早く世に出ていれば。。。

 

そもそもこれらの曲がYou tubeにアップロードされているのはアカンのかもしれませんが。。ともあれ聴いて損なし。

【書籍】「最強の集中力 本当にやりたいことに没頭する技術」ニール・イヤール

「最強の集中力 本当にやりたいことに没頭する技術」ニール・イヤール

<所感>

1. ハック的に参考になること

・To do listの作成は重要。ただし「何をしたいか」ではなく、「なぜしたいか」から始める。

・注意散漫の戦いの大半は外部要因。特にメール。

対策1:そもそものメールの送信数を減らす

対策2:メールはすぐに返信しない。

 

2.組織面の集中力

・チームの成功に共通する5つの要素・・・相互信頼、構造と明確さ、仕事の意味、仕事のインパクト+心理的安全性。「心理的安全性」が最も重要。

心理的安全性・・・チームの中自分の考え、疑問、懸念、誤りを口に出しても、罰を受けたり、恥をかいたりすることはないと信じられる状態。

心理的安全性を生み出すステップ

1st 仕事は処理すべき問題でははなく街区醜状の課題を定義。その課題解決には全員と頭脳と意見が必要という姿勢をとる。未来は不確かなので。

2nd 上司が間違える可能性があることも認める

3rd リーダーは好奇心をもって多くの質問をする。

 

集中力を個人の能力アップのための捉えるとハック的な側面志賀参考にならない。

しかし組織人として視座を上げれば、心理的安全性の必要性は嫌と言うほどわかる。

この点が言語化されている一点において本書は良書と言い切れる。

 

<目次>

第1章 あなたのスーパーパワーとは?

第2章 集中を維持する

PART 1 内部誘因をコントロールする

第3章 何が私たちを駆り立てるのか

第4章 時間の管理は苦痛の管理 など

PART 2 集中するための時間をつくる

第9章 価値観を時間に変える

第10章 結果ではなくインプットを管理する など

PART 3 外部誘因にハックバックする

第13章 重要な問いかけ

第14章 仕事を妨害する誘因にハックバック など

PART 4 プリコミットメントで注意散漫を防ぐ

第22章 プリコミットメントの力

第23章 努力契約で注意散漫を防ぐ など

PART 5 職場を集中できる環境にする

第26章 注意散漫は組織の機能不全のサイン

第27章 注意散漫の改善は、企業文化の試金石 など

PART 6 集中できる子どもの育て方

第29章 便利な言い訳を避ける

第30章 内部誘因を理解する

第31章 集中するための時間を一緒につくろう など

PART 7 互いの集中を邪魔しない関係を築く

第34章 友人の間で社会的抗体を拡散する

第35章 気を散らさないで深く愛する

【投資】ポートフォリオでリスクヘッジ~ドル建て資産編

21年3月末を基準100%とした円ベースでの利益推移を確認。

ちなみに利益=確定分+含み益。

「含み益は幻」と思いながらこの合計値を指標にしています。

 

現状:22年3月でやっと21年3月末並みとなる。

この主な理由はPF46%を占める米ドル建て資産。円建て資産のみにしないことはリスクヘッジのポイントのひとつ。

 

【書籍】「モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」福田ますみ

「モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」福田ますみ

 

<所感>

不登校のバレー部の高校生が自殺、その母親は学校でいじめの形跡があったと主張。学校はいじめを否定」

こんな話を聞くと、どう考えても学校が悪く、事実を隠蔽していると印象を受ける。

その群集心理を巧みにつき、学校や校長、教師に執拗に攻撃をした母親と人権派弁護士の話。

 

タイトル通り狂人と思える母親が一番の加害者ではあるが、“人権派”弁護士の存在も見逃せない。

事実を見ず、「権力は悪、学校は悪」と固定観念で攻撃に加担する弁護士が人権派と言えるのか。

本書でも「訴える相手にも人権があることをいったいどう考えているのだろうか」とう極真っ当な指摘がなされている。

 

また、この二人に加えてマスコミの決めつけ報道も見逃せない。

特に「週刊金曜日」の記者が当初から学校とバレー部を激しく非難している。

取材結果ではなく避難ありきの内容で、彼らにとっては「権力は悪、学校は悪」でなくてはならないのだろう。

報道とは?ジャーナリズムとは?と考えさせられる。

いや、もはや単なるイデオロギー発信機関となっていると言い切れるレベルである。

 

<目次>

第1章 家出

第2章 不登校

第3章 悲報

第4章 最後通牒

第5章 対決

第6章 反撃

第7章 悪魔の証明

第8章 判決

第9章 懲戒

終章 加害者は誰だったのか

【書籍】「スターリン 家族の肖像」福田ますみ

スターリン 家族の肖像」福田ますみ

 

<所感>

20世紀はもちろん人類史上でトップクラスの独裁者のスターリン

その家族(妻、子、孫)に焦点を当て、何人かには直接インタビューを行いスターリンの素顔に迫っている。

ソ連という社会主義の国の独裁者の家族とあれば、きっと特権階級を甘受したのだろうと思うがそうではない。

スターリンは孫にも非情であり、家庭環境はとにかく特殊という一言に尽きる。

家族はソ連崩壊後に徐々に口を開くようになり、インタビューも可能になったという。

独裁国家とは言論統制とはそういうものだ。

 

スターリンの粛清の犠牲者は数百万人とも1000万人とも言われている。

その凶暴さ、冷酷さ、残酷さはヒトラーと遜色ない(そもそも比較するものではないがけど)。

しかしヒトラーが絶対悪とみなされている一方、スターリンは今でもロシア社会で崇拝されている。

この違いは何か?それは戦争への勝敗である。

ヒトラーは欧米との戦争に敗れたが、スターリンは勝者となりソ連を世界の大国にした。

勝者のとなったことで大粛清も国際的な裁きを受けていないことが理由である。

 

こう考えると今のウクライナ侵攻、プーチンは勝つためにどんな手も使うだろう。

忘れていけないのはそんな国が日本の隣国という事実。

その事実に対してどうするか?そう考えさせられる一冊。

 

<目次>

序章 独裁者の一族

第1章 妻の悲劇

第2章 子供たちの運命

第3章 嫌悪と称賛と

第4章 嫁の逮捕

第5章 巨星墜つ

第6章 フルシチョフ秘密報告の衝撃

第7章 亡命―永遠の虜囚

終章 祖国喪失

【書籍】「暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う」福田ますみ

「暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う」福田ますみ

 

<所感>

日本では安倍政権をマスコミ(マスゴミ)やいわゆるリベラルの言論人が「アベ独裁」と評していた。

しかし、その台詞が言えることこそが言論の自由が保たれている一番の証である。

ロシアではそんなことは許されない。文字通り抹消される。

 

共産主義国家のソ連は崩壊し、後継はロシア連邦共和国となった。一見、民主主義のロシアであるが実態は独裁主義である。

独裁主義は情報を統制する。ロシア国民が情報を得る手段は圧倒的にテレビ。

よってテレビの主要キー局が政権の管理下に置かれている現状では、プロパガンダはお手の物である。

 

そんな言論弾圧に立ち向かうメディアが、新聞社の「ノーバヤガゼータ」。ただしその代償は大きく、創刊17年で記者、契約記者そして顧問弁護士の合計6名が殺害されている(死亡者には不審死も含まれる)。

これこそが独裁下における言論弾圧である。

 

そもそも独裁国家に生まれていない時点で、我々は国ガチャ当たりであり、政権批判ができることに感謝するべきだろう。

 

本書の終盤には2004年のベスラン学校占拠事件における官製報道の実態に迫っているが、この2年間の調査の遂行が克明に記載されている。

もちろんその調査結果の集大成の内容はすさまじく、この詳細は本書に譲るが以下のようなもの。

・人質は1000人以上。大半は子供。この数字はずっと非公表。

・テロリスト殺害を最優先。人質救助の配慮は1mmもなし。

・人質救助の概念が無いのでとてつもない武器を使用して強行突破。

 

ところで国際連合にはロシアの他にもうひとつ独裁国家がある。

そのもうひとつの国家のジャーナリズムや言論統制についても本書レベルの切り口で迫ってほしい(が、その場合は筆者の命が危なそうだ)

 

<目次>

第1章 悲劇の新聞

第2章 奇妙なチェチェン

第3章 告発の代償

第4章 殉教者たち

第5章 夢想家たちの新聞経営

第6章 犯罪専門記者の憂鬱

第7章 断末魔のテレビジャーナリズム

第8章 ベスラン学校占拠事件の地獄絵図

第9章 だれが子供たちを殺したか