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【書籍】「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」中島聡

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」中島聡

 

<所感>

カテゴリー的には時間術の内容だが、後半はパワフルな人生論。

 

仕事を早く終わらせるためには…

1.まず取り掛かって見積時間の20%で80%仕上げる。それができないと見積もりが甘いということ。

2.前日に明日やることのタスクリストを作る。タスクリストの80%は午前中に終わらせる。

3.やるときは集中。とにかく集中。

 

確かに直前や一夜漬け的に取り掛かりがちな人には1は参考になる(自分のことだ)

 

そして3の集中力について、著者はいう「集中力を無理やり引き出さなければならない仕事はするな」。

今やっている仕事についてハッとさせられる指摘だ。

Appleスティーブ・ジョブズの明言「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日する予定だったことをそれでもしたいと思うだろうか?」に通じるものがある。

 

つまり仕事とはそうあるべきではあるが、なかなかそうはなっていない。そういうことだ。

 

<目次>

1なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

2時間を制する者は、世界を制す

3「ロケットスタート時間術」はこうして生み出された

4今すぐ実践 ロケットスタート時間術

ロケットスタート時間術を自分のものにする

6時間を制する者は、人生を制す

 

【雑誌】月刊hanada 2022年10月号 - 安倍晋三元総理 追悼大特集号2

安倍総理の暗殺事件の報道は異常である。

高市早苗氏の手記に、そのような報道機関の報じ方について指摘している

「殺されて当然ばかりに視聴者を誘導し、殺人を正当化しているのではないかと思える」

 

全くもって同意。

 

まず報じられるべきは犯人の本当殺意の理由は?警備体制への問題点は?だろう。

世論操作、プロバガンダ、情報戦。現在進行形で行っている。

 

P.S.

政党が統一教会との「接点」を調査といっているが、「接点」ってなんだ?

「接点」が問題なのか。

仮に政治家が統一教会の信者であったら排除するのか。それは信仰の自由に反する。

ふわっとしたto doが許されるのは社会人1年目まで。

 

 

 

【書籍】「天安門ファイル―極秘記録から読み解く日本外交の「失敗」」城山英巳

天安門ファイル―極秘記録から読み解く日本外交の「失敗」」城山英巳

 

<所感>

1989年6月4日の天安門事件の前夜とその後の日本の判断の考察のために、当時の外交官の極秘記録を丹念に振り返った本。

本書は日本の判断を批判するものではなく、どうしてそのような結論に至ったかのかに着眼を置いている。

 

ポイントは以下。

①チィナスクール外交官は天安門事件が起きても中国を「自分たちにとって望ましい中国」になりうるとみていた。

②戦争の呪縛から逃れられず中国共産党に配慮ばかりした。

 

しかし①は人権侵害軽視だし、②は支那事変(日中戦争)の実態をみると中国共産党プロパガンダにやられていると言える。

 

当時の判断は当時の段階でベストだったとしても、やはり現状を鑑みて判断の是非は振り返る必要がある。

官僚組織の無謬性に走ってはいけない。

現状の中国共産党の振る舞いを虚心坦懐に見れば、決断は失敗だったと認めざるをえないだろう。

 

そしてテレビは毎年、夏になると毎年同じような視点の戦争特集の番組が多いが、現実の脅威を踏まえた番組を作ってほしいもの(期待していないけど)

 

<目次>

序章 日中国交正常化五十年の「分水嶺

第1章 北京戒厳令の極秘記録

第2章 「六四」は必然だった

第3章 外務省の「無策」

第4章 北京「内戦」下の日本人

第5章 日本にとって「望ましい中国像」

第6章 米中は裏でつながっていた

第7章 日本の「敵」は米欧

【書籍】「世界を変えた31人の人生の講義」ルーベンシュタイン

「世界を変えた31人の人生の講義」ルーベンシュタイン

 

<所感>

錚々たる成功者31人へのインタビューをまとめた1冊。

ルーベンシュタインの卓越した問いかけは参考になる。

そして、この問いかけは本書に出てくるような成功者ではなく、自分のような市井の人でも自己に問いかけるべきことだろう。

 

特に印象的なのはロバート・F・スミスへの質問

「あなたは今後、人々から、どんな風に社会貢献したいと言われたいのでしょうか?」

 

雑感

・そもそも著者(ルーベンシュタイン)がすごい。巨大な投資ファンドの創設者であり、31人と昵懇の仲。

・本書の経営者の金銭的成功は桁が違うどころでないレベル。ゆえにみんな金銭的執着が皆無。

・ほとんどの経営者はとにかく頭が良い。めちゃめちゃ良い。これが大前提。

・マリリン・ヒューソンの「新たにチームに加わろうとするときは、たとえそれがどんなチームであれ、まず自らの信頼を築かなければなりません」は至言。

 

<目次>

1章 ビジョンを持つ

ジェフ・ベゾス(Amazon創設者) 、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創設者)、リチャード・ブランソン(ヴァージングループ創設者)、オプラ・ウィンフリー(国民的司会者)、ウォーレン・バフェット(投資家)

 

2章 構築する

フィル・ナイト(ナイキ創設者)、ケン・グリフィン(シタデル創業者)、ロバート・F・スミス(投資会社ヴィスタ・エクイティ・パートナーズ創設者) 、ジェイミー・ダイモン(JPモルガン取締役会長兼CEO)、 マリリン・ヒューソン(米最大軍需企業ロッキード・マーティン・コーポレーションの女性初のCEO)

 

3章 変革する

メリンダ・ゲイツ(ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長)、エリック・シュミット(Google元CEO)、ティム・クック(appleCEO)、ジニー・ロメッティ(女性初のIBM元会長)、インドラ・ヌーイ(ペプシコの元会長兼CEO、女性初)

 

4章 統括する

ジョージ・W・ブッシュ(アメリカ合衆国第43代大統領)とビル・クリントン(アメリカ合衆国第42代大統領)、コリン・パウエル(陸軍退役、元第65代国務長官)、デイヴィッド・ペトレイアス(陸軍退役、9・11以降の最も著名な軍事指導者)、コンドリーザ・ライス(元第66代国務長官) 、ジェイムズ・A・ベイーカー3世(元米国大統領主席補佐官、弁護士)

 

5章 決定する

ナンシー・ペロシ(第52代 アメリカ合衆国下院議長、女性初)、アダム・シルバー(NBAコミッショナー )、クリスティーヌ・ラガルド(欧州中央銀行総裁) 、アンソニー・S・ファウチ(アメリ国立衛生研究所の国立アレルギー感染症研究所の所長、感染症の専門家)、ルース・ベイダー・キンズバーグ(連邦最高裁判事)

 

6章 道を究める

ジャック・ニクラウス(ゴルフ界最大のチャンピオン)、コーチKことマイク・シャシェフスキー(デューク大学男子バスケットボールのヘッドコーチ )、ルネ・フレミング(オペラ歌手)、ヨーヨー・マ(チェリスト)、ローン・マイケルズ( 『サタデーナイトライブ』のクリエーター兼プロデューサー )

【書籍】「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」 グレッグ・マキューン

「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」 グレッグ・マキューン

 

<所感>

仕事はキャパに関係なく増える。今の自分の参考になることを期待して読む。

ベストセラーとなった前作「エッセンシャル思考」とセットに読む良い。

ちなみに前作は「何をやるか」、本書は「どのようにやるか」が焦点である。

 

「何かが困難だと感じるのは、もっと簡単なやり方を見つけていないからではないか?」など、日々業務に忙殺される社会人に励みなる言葉が多い。

なので読了後はそれだけでいい気分になることができるだろう。

 

しかし、満足で終わらせることなく、活用してみないと何も変わらない。

特に参考になる思考はこちら。やってみよう。

・やることの上限を決める

・ある仕事を完了するための最低限の手順は何かを問う

 

余談。

エフォートレス(effortless)は文字通り、努力せず楽なこと。

そのためには本質を見極めることが必要で、ミニマリストにも通じる点がある。

(よって本書ではその分野の二人の日本人が登場する点が印象的)

 

 

<目次>

Prologue エフォートレス思考とは

PART1 エフォートレスな精神

第1章 INVERT 頑張れば成果が出るとはかぎらない

第2章 ENJOY 「我慢」を「楽しい」に変える

第3章 RELEASE 頭の中の不要品を手放す

第4章 REST 「休み」で脳をリセットする

第5章 NOTICE 今、この瞬間にフォーカスする

PART2 エフォートレスな行動

第6章 DEFINE ゴールを明確にイメージする

第7章 START はじめの一歩を身軽に踏みだす

第8章 SIMPLIFY 手順を限界まで減らす

第9章 PROGRESS よい失敗を積み重ねる

第10章 PACE 早く着くために、ゆっくり進む

PART3 エフォートレスのしくみ化

第11章 LEARN 一生モノの知識を身につける

第12章 LIFT いちばんシンプルに伝える

第13章 AUTOMATE 勝手に回る「しくみ」をつくる

第14章 TRUST 不信のコストを削減する

第15章 PREVENT 問題が起こる前に解決する

Epilogue エフォートレス思考を生きる

【書籍】「変見自在 バイデンは赤い」 髙山正之

「変見自在 バイデンは赤い」 髙山正之

 

<所感>

豊富な知識で切れ味のよい文章。短文の中に固有名詞や日付が盛り込まれた、わかりやすい文章の見本。

そして軽妙な文体と歴史修正主義でもなんでもなく違うことは違うという内容は、まさに髙山節。

 

本書の切れ味のよい文章の例。

 

P18  “中華門の南、雨花台にも行った。毎日新聞記者、浅海一男の「百人斬り」の与太話を唯一の証拠にして向井敏明、野田毅少尉がここで銃殺された。

浅海は「日本軍は残虐」を証明した功績で戦後、北京に豪邸が与えられ、娘は北京大に入れてもらった”

 

P112 “…朝日が並べた脱原発の理由は吉田清治の話と同じ、悉く嘘だ。

電源喪失津波であって地震は関係なかった。軽水炉の使用済み燃料では核爆弾は作れない。“

 

P173 “…朝日は子宮頸がん(HPV)ワクチンに執拗に因縁をつけていた。接種したら「私は歩けなくなった」「私は記憶を失った」とかの少女の妄想キャンペーンを展開し、ついに厚生省に接種をやめさせてしまった。

WHOは吃驚した。…非難の声が集中すると朝日は2017年12月19日を最後に沈黙を決め込んだ。そして3年半、朝日は先日の紙面で突如、「HPVワクチン接種で子宮頸がんを75%を抑え、死亡例はなかった」と褒めたたえた。

本来なら「昔、北朝鮮は地上の楽園とやったのと同じくらい罪深いキャンペーンでした。御免なさい」とお詫びするところだろう“

 

しかし、一体全体、朝日新聞毎日新聞を購読しているのはどんな人なんだろうか。。(ただし高齢者除く)

 

<目次>

第1章 学者なんて信用できない

第2章 世の通説に疑問を持て

第3章 日本人には分かりにくい民族問題

第4章 東京オリンピックは何を遺したのか

第5章 世界に蔓延る嘘を斬る

【書籍】「リベラル全体主義が日本を破壊する」高山 正之、阿比留 瑠比

「リベラル全体主義が日本を破壊する」高山 正之、阿比留 瑠比

 

<所感>

「売春」が「エンコー」(今ならば、パパ活か)と呼称を変えるとイメージは大きく変わる。それも何故か軽く、ポップな方向に。

「暴行」を「いじめ」、「相撲での暴力事件」を「かわいがり」も同様。

 

この最たる例が日本における「リベラル」だろう。

自由主義、自由」といった本来のリベラル意味のイメージのもとに、「多様性の名を借りて価値観の統一を図り、異なる意見を受け入れない不寛容さをもつ」ことが日本のリベラルである。

本書はこのようなリベラルを和式リベラルと定義し、全体主義と共通性に疑問を投げかける)

(本来、自由主義全体主義の対極なはずなのに)

 

ところで“多様性”など、一見絶対的な正しさの名を借りて、偏った主張をするという手法はよく見かけられる。

(“多様性”の他には“戦争反対”、“平和”、“人権”とか)

この手法に惑わされないような注意は本当に本当に本当に必要。

 

 

<目次>

第1章 メディアはなぜウソをつくのか

第2章 日本はコロナ敗戦したのか

第3章 岸田首相で日本は大丈夫か

第4章 日本は米中にどう対応すべきか

第5章 日本にまともな政治家はいるのか

第6章 日本に百年の計はあるか

第7章 リベラル全体主義とどう戦うか