投資と読書と平凡サラリーマンの私。

読書とランニングと投資を行う平凡な社会人のブログ

小説

【書籍】「滅私」羽田圭介 ~ 捨てることは自分の一方通行

「滅私」羽田圭介 <所感> ミニマリストの主人公の淡白な人間関係と過去の愚行からの暗い影を書いた小説。 序盤のミニマリストへの傾倒具合はなかなかのもの。 モノを減らすことのメリットはわかるが、ミニマリスト仲間の子持ちの女性が家族にもミニマリス…

【書籍】ネトゲ戦記」暇空 茜 ~ 裁判官が決めたことが正しいことである

「ネトゲ戦記」暇空 茜 <所感> 発刊前にウエブで公開されていたブログを書籍化した本。 ブログ時代にも読んだが改めて購入。 メインは第3部。2部を前提とした話はあるが裁判とは何か?を学ぶことができる。 (ゲーマじゃなければ1部はスルー推奨) 結論「…

【書籍】「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子 ~ 強く戦うことが見たい

「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子 <感想> 小説は最後まで目を通さないと味わいが半減。 と思いながら読了したが残念ながら最後まで没入できなかった。 読解力の無さだろうか。はたまた好みの問題か。 個人的にはきっと、少年には力強くあって欲しかったから…

【書籍】「魚のように」中脇 初枝 ~ 未来とは人が老いること。自分も。

「魚のように」中脇 初枝 <所感> 「魚のように」と「花盗人」の2編が収録。 なんと著者が17歳の時の作品。 表題の「魚のように」は僕の姉(高校生)とその友人の人間関係の話。 著者も登場人物も10代である。 そんな作品を読むには自分は年を取り過ぎたの…

【書籍】「シャイロックの子供たち」池井戸潤 ~ 会社で交わるいくつもの人生

「シャイロックの子供たち」池井戸潤 <感想> ある町の銀行の支店の人間模様。 一人一人には人生がある。平凡な人生なんて存在せず、みんな違う。 そして銀行と言う狭い世界の中で、あたかもそこが世界の全てかのように振る舞う。 普通とはなにか、理想とは…

【書籍】「黄金比の縁」石田 夏穂 ~ 見た目には理由がある

「黄金比の縁」石田 夏穂 <所感> 主人公が「会社の不利益になる人間を採る」という信念をもった人事部採用担当の話。 この設定が本作の魅力の全て。 一方で、人事採用には正解がなく、時に属人的であり時に運ゲー。 そして「縁」というマジックワードで全て…

【書籍】「半沢直樹 アルルカンと道化師」池井戸潤~平仄を合わせる

「半沢直樹 アルルカンと道化師」池井戸潤 <所感> 半沢直樹シリーズの第4弾であり、現時点の最新作。 本シリーズは1から3弾までだんだん出世ていくのが、この作品は島耕作のように一度過去にさかのぼって大阪西支店の話。 いつかこの作品がドラマ化される…

【書籍】「オレたちバブル入行組」池井戸潤 ~ 勧善懲悪、万歳!

「オレたちバブル入行組」池井戸潤 <所感> 好きなドラマのベスト3に確実に入るのは「半沢直樹」。その原作であり、半沢直樹シリーズの1作目。 (最も、これまでの人生においてほぼドラマを見たことがないけども) いつかドラマの続編があるかも、と思い原…

【書籍】「青春をクビになって」額賀澪~やりたいことで苦しむ時間

「青春をクビになって」額賀澪 <所感> あの子やあの人へのトキメキ 将来に対する期待 若さがゆえの根拠なき自信 本作はそんな青春にありがちな要素は皆無である。 あるのはポスドクの雇止めを前にした30代半ばのポスドク主人公の話。 そして専門は古事記。…

【書籍】「富山地方鉄道殺人事件」西村京太郎

「富山地方鉄道殺人事件」西村京太郎 <所感> 初めて西村ミステリーを読む。 手に取った理由は帰省時に地元の本屋でこの本が紹介されたいたから。 舞台は富山、宇奈月、黒部、立山。 正直、ストーリーはなんとも不完全であり、自分好みではない。 ただし馴…

【書籍】「未来を生きるための 読解力の強化書」佐藤優

「未来を生きるための 読解力の強化書」佐藤優 <所感> 本書のいう読解力とは「相手を正しく理解し、適切に対応する力」のこと。 そしてこの読解力を身に着けるためには名作と呼ばれる小説を読み解くことが重要という。 第一ステップは要約、第二ステップは…

【書籍】「エネルギー」(上下)黒木亮

「エネルギー」(上下)黒木亮 <所感> 2008年発刊。国際的な資源ビジネスの当時の最前線を書いた経済小説。 圧倒的な情報量と取材力、そこに自身の実務経験が加わった黒木ワールド全開。 主に3つのテーマをもとに小説は進む。 ・サハリンの巨大ガス田開発…

【書籍】「破獄」吉村昭

「破獄」吉村昭 <所感> 破獄…囚人が牢獄を破って脱走すること。牢破り。脱獄 網走刑務所を含む4回の脱獄を実行した無期刑囚(佐久間)をモデルにした小説。 刑務所ごとに佐久間への接し方は変化し、その結果、佐久間とその関係者の心境なとても丁寧に書か…

【書籍】「高熱隧道」吉村昭

「高熱隧道」吉村昭 <所感> 隧道(すいどう)…トンネル。「ずいどう」とも言う。 現・関西電力の黒部川第三発電所の水路トンネル完成に至る工事における苦難を書いた小説。 苦難の最大の原因は現場が山奥にあるではない。 トンネルの建設現場に高熱の断層…

【書籍】「変な家」雨穴

「変な家」雨穴 <所感> 不思議系かつ独創的Youtuberの雨穴(うけつ)氏の作品。 結論としては同タイトルの動画の方が完成度が高く、小説版の本書は後半が冗長的である点が否めない。 しかし一つの間取りから、違和感を覚えて、妄想とも言える仮説や考察の…

【書籍】「カキフライが無いなら来なかった」せきしろ、又吉直樹

「カキフライが無いなら来なかった」せきしろ、又吉直樹 五七五の形式ではない俳句である自由律俳句集。そして俳句にまつわるエッセイと写真が少々。 気に入った句と一言。 せきしろ作品 「醤油差しを倒すまでは幸せだった」 幸せな場が些細なことで一辺。誰…

【書籍】「これはただの夏」燃え殻

「これはただの夏」燃え殻 <所感> テレビ制作会社勤務の40代半ばの独身男性のある夏から秋の物語。 ちょっと風が吹いて落ち葉が舞う。そのくらいに虚無感があり、何より切ない。 夏の小説=青春といった10代や20代にありがちなキラキラ感はない。 40代とは…

【書籍】「サヨナライツカ」辻仁成

<所感> 10数年ぶりに再読。 婚約者(後の妻)のいる好青年がタイで出会った女性とひたすら逢瀬を重ねる前半。 25年後に再会し、当時は言えなかった気持ちを確認しあい、そして永遠の別れが結論の後半。 女性目線、特に青年の妻の立場では、三流文学と評さ…

【書籍】「よこどり 小説メガバンク人事抗争」小野一起

<所感> 人事のあーだこーだを書いた本。部隊は銀行。 思うのだが、この社内人事が主軸として書かれる本はどうして銀行が多いのだろう。 メーカーだとなんだか迫力がない、商社だとビジネスが多岐にわたるので一本鎗に書けないからと想像する。 また一方で…

【書籍】「よこどり 小説メガバンク人事抗争」小野一起

<所感> 人事のあーだこーだを書いた本。舞台は銀行。 思うのだが、社内人事が主軸として書かれる本はどうして銀行が多いのだろう。 メーカーだとなんだか迫力がない、商社だとビジネスが多岐にわたるので一本鎗に書けないからなのか。それとも社内人事抗争…

【書籍】「アパレル興亡」黒木亮

<メモ> ・日本の繊維業界の昭和初期から現在(ユニクロやZOZO)までを書いた巨編。 軽工業の雄であった繊維産業の栄光と変革が見事に書かれている。 ・ワンマン社長経営、新興勢力、業界再編、物言う株主など臨場感満載。 ・バブル崩壊後の経済状況しか知…