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政治

【雑誌】月刊Hanada4月号、河井克行氏の連載 ~ 地方マスコミの幻想論

元法相の河井克行衆院議員は選挙違反事件で実刑判決を受け服役をしていた。(個人的にはこの事件、買収された議員の罪は不問になっている点にとても闇深いものを感じている)そんな河井氏は服役中は「獄中日記」、昨年の仮釈放後は「いざ、再出発」と題名を…

【書籍】病の皇帝「がん」に挑む - 人類4000年の苦闘」~ あくまで苦闘の歴史の現在地

「病の皇帝「がん」に挑む - 人類4000年の苦闘」シッダールタ・ムカジー【著】/田中文【訳】 <所感> 2023年のベスト3に入る本。 壮大なるガンをめぐる人類の物語。 ガンと推定される症状は4000年前からあった。しかし、それがガンというものだとわかっ…

【書籍】「北海道が危ない!」砂川陣 ~ プロアイヌという職業

「北海道が危ない!」砂川陣 <所感> 「差別撤廃」「人権尊重」「平和」「平等」・・・・大きな大義名分を声高に叫ぶ団体には違和感を感じている。 理由は誰も否定しないこれらの言葉によって、誰かの利益が生まれているという実態があるから。 本書はプロ…

【書籍】「習近平政権の権力構造 - 1人が14億人を統べる理由」~独裁国家は理念が明確

「習近平政権の権力構造 - 1人が14億人を統べる理由」 <所感> 習近平がいかに自分の権力を強化してきたかを記す本。 ただしChinaの将来は以下の課題に集約される。 国は引っ越しはできない以上、近隣国である日本国民としてはこの課題の影響は無視でき…

【書籍】「日本の絶望ランキング集 」大村大次郎 ~ 因果関係と相関関係の混同禁止令

「日本の絶望ランキング集 - 世界で第何位?」大村大次郎 <所感> 実質的に世界一の資産大国・債権国ではあるが、少子高齢化が進み、格差が広がる日本の衰退を防ぐ方策はあるか? とこれは本書の案内文。 本書にはデータが満載であり、そのデータは正しいの…

【日常】キッザニア東京 ~ 子どもからの洗脳教育 by 財務省

キッザニア。それは子どもの仕事のために大人が仕事する場。 まー、子どもは楽しいだろう。 なんといってもリアル。 そんなキッザニア東京では期間限定「TAX WEEK 2023」が開催。 税について考えるとか言ってこんなアンケートが実施されていた。 「税金の使…

【書籍】「日本共産党暗黒の百年史」松崎いたる ~時の流れで朽ち果てるのを待つしかないのか

「日本共産党暗黒の百年史」松崎いたる <所感> 共産主義とは何か?という問いには学術的にいろいろな答えがあるだろう。 しかし、日本の共産党とは何か?と問われたとき回答は極シンプルである。 答え「破壊活動防止法(破防法)に基づく調査対象団体」 そ…

【書籍】「風評被害~そのメカニズムを考える~」関谷直也

「風評被害~そのメカニズムを考える~」関谷直也 <所感> 被害が生じる際には、必ず加害する存在がある。 風評被害のメカニズムとは、誰が風評加害を行っているのか。 これに尽きるのではないだろうか。 最近話題の処理水の排出も然り。 基準値未満の処理…

【書籍】「裏切られた自由 - フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症」(上下)ハーバート・フーバー

「裏切られた自由 - フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症」(上下) <所感> 8月15日を前後には戦争モノの報道が多くなる。ただしいつも、平和は大事、あの戦争は悲惨だった。そんな内容ばかり。 決して、なぜあの戦争がおきたか…

【雑記】広島市長の「核抑止は破綻」という論理破綻

8.6は日本に刻印された数字のひとつ。 今年も広島市の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」で広島市長が言葉の述べた。 それが「核抑止は破綻している」という内容。 この発言のロジックはロシアのウクライナ侵攻をあげて述べられている。 ウクライナは核兵器を…

【書籍】「年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活」小林美希

「年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活」小林美希 <所感> 著者は2000年が新卒の年。一般的に1993年~2005年卒が氷河期世代と言われるが、2000年は大卒の就職率は60%未満という氷河期中の氷河期の年。 そんな著者が2022年の発刊時に40歳前後の氷河期世代…

【書籍】「戦争と交渉の経済学―人はなぜ戦うのか」ブラットマン・クリストファー

「戦争と交渉の経済学―人はなぜ戦うのか」ブラットマン・クリストファー <所感> 原因を知ることは対策につながる。 本書では戦争の原因を5つに分けて解説して、戦争を避ける結論への帰着を試みる。 5つの原因ごとに事例は記載されているが、過去の戦争に…

【書籍】「官邸官僚が本音で語る権力の使い方」兼原 信克/佐々木 豊成/曽我 豪/髙見澤 將林

「官邸官僚が本音で語る権力の使い方」兼原 信克/佐々木 豊成/曽我 豪/髙見澤 將林 <所感> 第2次安倍政権の内閣官房副長官経験者3人と新聞記者の対談集。 この新聞記者は、あんなにも感情的に安倍政権をこき下ろした朝日新聞の人間というキャスティングが…

【雑記】LGBT理解増進法とは「自称至上主義法」

【速報】LGBT理解増進法が成立 自民・公明・維新・国民などが賛成 (tv-asahi.co.jp) 前提としてLGBT理解推進法に反対することはLGBTへの否定ではない。 あくまでもこの法案に反対。特にTのところ。 これで法的に自称女性がまかり通る懸念が爆増。フェミニス…

【書籍】「日本殱滅 - 日本本土侵攻作戦の全貌」トーマス・アレン、ノーマン・ポーマー

「日本殱滅 - 日本本土侵攻作戦の全貌」トーマス・アレン、ノーマン・ポーマー <所感> 副題が全て。 大東亜戦争こと先の大戦では開戦当初からアメリカは日本本土進攻を計画していた。 (南九州上陸はオリンピック作戦、関東上陸はコロネット作戦と呼ばれた…

【書籍】「戦争とデザイン」松田行正

「戦争とデザイン」松田行正 <所感> 「デザイン」の観点で戦争を捉えた本。「デザイン」とは、色でありシンボル・マークであり標語・フレーズである。 ここでやっぱり主体となるのは第二次世界大戦におけるドイツのナチスである。 戦争の悪役の話になると…

【書籍】「未来を生きるための 読解力の強化書」佐藤優

「未来を生きるための 読解力の強化書」佐藤優 <所感> 本書のいう読解力とは「相手を正しく理解し、適切に対応する力」のこと。 そしてこの読解力を身に着けるためには名作と呼ばれる小説を読み解くことが重要という。 第一ステップは要約、第二ステップは…

【書籍】「本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式」石井光太

「本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式」石井光太 <所感> 貧困者の根っこにあるものは自己否定感。 ただし自己否定感は裕福な家庭でも生まれることで、いかに自己否定感を無くすことがポイントと述べられている。 その場合、一人ひとりへの支援はど…

【書籍】安倍晋三 回顧録

「安倍晋三 回顧録」 <所感> まずこのような回顧録が準備されていたことに感謝を言いたい。 総理大臣を辞してまもなくの国会議員として選挙演説中のさなかに暗殺されることになったことを考えると、憲政史上最長の政権を成した振り返りがされていることは…

【雑記】国会議員としての仕事

国会議員の仕事は「国会質問」「議員立法」「質問主意書」。 国会議員の立場でこんな直談判をするのは国会議員としての仕事放棄以外の何物でもない。 なお、ガーシー議員は「質問主意書」を出しているので少なくとも国会議員としての仕事はしている。 【同性…

【書籍】「不安ノ解体」青山繫晴

「不安ノ解体」青山繫晴 <所感> 国会議員は、「公約を掲げても選挙が受かれば何もしない」「料亭で会食」「裏金」というマイナスのイメージしかない。こんな人は多いと思う。 また、個人的には、一部の議員の国会質疑はマスコミで見るが、報道機関おバイア…

【書籍】「私の1960年代」山本 義隆

「私の1960年代」山本 義隆 <所感> 1990年の後半に駿台予備校 お茶の水校3号館で浪人時代を過ごした。 物理の講師はいつもシャツを古びれジーンズにタックインしている人だった。 その浪人時代の最後の授業のときその人はこういった。 「大学に入ったらあ…

【雑記】安倍晋三元首相に対する追悼演説や弔辞、追悼の辞に胸を打たれる

10/25に衆院本会議で立憲民主党の野田佳彦元首相によって安倍晋三元首相に対する追悼演説が行われた。 名文。泣ける。そして政治家としての本文が表れていたことがとても印象的だった。 「私は、生前のあなたと、政治的な立場を同じくするものではありません…

【書籍】「憲法学の病」篠田英朗

「憲法学の病」篠田英朗 <所感> 良書中の良書。 問題の原因を都合の良い解釈をして論理(らしきもの)を展開し、自説を肯定するのは詭弁の論法の一つ(これはストローマン論法)であるが、これが日本の憲法学の大本にあることを丁寧に指摘し、説明している…

【書籍】「知事失格―リニアを遅らせた川勝平太「命の水」の嘘」小林 一哉

「知事失格―リニアを遅らせた川勝平太「命の水」の嘘」小林 一哉 <所感> 率直な感想は取材が綿密過ぎるなあ、という点。本当に丹念に取材されている。 そして本編。東京~大阪を67分で移動できるリニア中央新幹線という国家プロジェクト。 開通予定がどん…

【書籍】「差別は思いやりでは解決しない ―ジェンダーやLGBTQから考える」神谷 悠一

「差別は思いやりでは解決しない ―ジェンダーやLGBTQから考える」神谷 悠一 <所感> タイトルは「ジェンダーの差別は思いやりで解決しないのはなぜか?」との問いのことである そして本書ではこの問いへの解決策として「LGBT差別禁止法案(仮称)」を…

【書籍】「天安門ファイル―極秘記録から読み解く日本外交の「失敗」」城山英巳

「天安門ファイル―極秘記録から読み解く日本外交の「失敗」」城山英巳 <所感> 1989年6月4日の天安門事件の前夜とその後の日本の判断の考察のために、当時の外交官の極秘記録を丹念に振り返った本。 本書は日本の判断を批判するものではなく、どうしてその…

【書籍】「変見自在 バイデンは赤い」 髙山正之

「変見自在 バイデンは赤い」 髙山正之 <所感> 豊富な知識で切れ味のよい文章。短文の中に固有名詞や日付が盛り込まれた、わかりやすい文章の見本。 そして軽妙な文体と歴史修正主義でもなんでもなく違うことは違うという内容は、まさに髙山節。 本書の切…

【書籍】「リベラル全体主義が日本を破壊する」高山 正之、阿比留 瑠比

「リベラル全体主義が日本を破壊する」高山 正之、阿比留 瑠比 <所感> 「売春」が「エンコー」(今ならば、パパ活か)と呼称を変えるとイメージは大きく変わる。それも何故か軽く、ポップな方向に。 「暴行」を「いじめ」、「相撲での暴力事件」を「かわい…

【書籍】「自衛隊最高幹部が語る台湾有事」岩田 清文/武居 智久/尾上 定正/兼原 信克

「自衛隊最高幹部が語る台湾有事」岩田 清文/武居 智久/尾上 定正/兼原 信克 <所感> 自衛隊の元最高幹部が台湾有事を想定して現実的なシミュレーションを実施。 映画「シン・ゴジラ」では日本の危機管理における意思決定プロセスの脆弱さがシニカルに表現…