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政治

【書籍】「自衛隊最高幹部が語る台湾有事」岩田 清文/武居 智久/尾上 定正/兼原 信克

「自衛隊最高幹部が語る台湾有事」岩田 清文/武居 智久/尾上 定正/兼原 信克 <所感> 自衛隊の元最高幹部が台湾有事を想定して現実的なシミュレーションを実施。 映画「シン・ゴジラ」では日本の危機管理における意思決定プロセスの脆弱さがシニカルに表現…

【書籍】「厚生省 - 劣化する巨大官庁」鈴木譲

「厚生省 - 劣化する巨大官庁」鈴木譲 <所感> 厚生省はその担当範囲が医療、介護、年金、雇用など多岐にわたる。いや、多岐にわたり過ぎである。 そして広範囲である以上に国民に直結しすぎる内容ゆえに、選挙を念頭においた政治家の意向が強く反映し制度…

【書籍】日本沈没を食い止めろ!硬直化した政治を変えるための改革

「日本沈没を食い止めろ!硬直化した政治を変えるための改革」音喜多 駿、永江 一石、中谷 一馬、藤末 健三 <所感> 「政治を変える」「政治家を変える」と威勢のいい声を上げても何も変わらないと思っている人は多い。 現にそうかのかもしれないが、なぜか…

【書籍】「中東問題再考」飯山陽

「中東問題再考」飯山陽 <所感> 日本のメディアや「専門家」の見識や解説がいかに偏っているかを鋭く指摘。 本書よりからの抜粋(意訳) イランの親日やトルコの親日は過去の歴史的事実に基づくノスタルジーであって、両国は親中が現在進行形。 親日要素が…

【雑記】安倍氏の暗殺におけるTIMEの記事(2022/7/8付け)Abe rewrote Japan’s place in the world

安倍氏の暗殺におけるTIMEの記事(2022/7/8付け) Abe rewrote Japan’s place in the world Abe will be remembered for remaking Japan. Kingston says he succeeded in “reviving Japanese confidence and projecting a more confident, upbeat Japan,” fo…

【雑記】心から「日本を守る」と言えた政治家、それが安倍晋三

日本の政治史に残る政治家だった安倍元首相が帰らぬ人となった。 近年ではとても稀有な、そして確実に偉大な政治家だった。 それは各国の首相や元首からのお悔やみの言葉を見ても明らか。 あのとき日本のリーダーは世界のリーダーになっていた。 これから氏…

【書籍】「教育格差の診断書―データからわかる実態と処方箋」川口俊明 編

「教育格差の診断書―データからわかる実態と処方箋」川口俊明 編 <所感> 日本の省庁で最も不要なところは文部科学省だと考えているが、この本のようにデータを踏まえた教育格力の是正を講じることができるとその存在意義があると言えるかもしれない。そん…

【書籍】「アイヌ先住民族、その不都合な真実20(改訂増補版)」的場 光昭

「アイヌ先住民族、その不都合な真実20(改訂増補版)」的場 光昭 <所感> 政治的イデオロギーが先行すると歴史の振り返りは結論ありきとなることがよくわかる。 特に日本にはある種のイデオロギーの結論はほぼ同じである。 「日本が悪かった。謝罪と賠償を…

【読書】「EV推進の罠―「脱炭素」政策の嘘」

「EV推進の罠―「脱炭素」政策の嘘」加藤 康子/池田 直渡/岡崎 五朗 <所感> 日本の将来を考える上で必読の書。 EV=脱炭素の救世主という決めつけをロジカルに分析している。 着目すべきは以下の点。 ①脱炭素のための選択肢をEVとすることは危険。選択肢…

【書籍】「日本人が知らない「スーホーの白い馬」の真実」ミンガド・ボラグ

「日本人が知らない「スーホーの白い馬」の真実」ミンガド・ボラグ <所感> 「中国の北のほう モンゴルには 広い草原がひろがっています」 スーホーの白い馬といえば自宅に絵本があった物語。出だしは今も覚えている。 記憶がないが教科書にも掲載されてい…

【書籍】「カラ売り屋vs仮想通貨」黒木亮

「カラ売り屋vs仮想通貨」黒木亮 <所感> ゴルゴ13を読めば世界情勢が分かると言われているが黒木亮作品を読めば経済やビジネスの動向がわかる。 自分の経験を踏まえても実ビジネスに近い内容で、業界の実態を知ることができる。 一言で言うと、純粋にた…

【書籍】「BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相」ジョン・キャリールー

「BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相」ジョン・キャリールー <所感> とにかくとにかくとにかく面白い。 血液検査ベンチャーバイオベンチャー「セレノス」。 それはスティーブジョブズにあこがれた女性創業者エリザベスが作り上げがた…

【書籍】「同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録」森功

「同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録」森功 <所感> 言葉:タブー 意味:ふれたり口に出したりしてはならないとされているもの。神聖または不浄な事物。 本来のタブーは主として神聖または不浄なものが対象。 しかしその他にも数多のタブーは存在…

【書籍】「米国共産党調書 外務省アメリカ局第一課作成」江崎道朗 編訳

「米国共産党調書 外務省アメリカ局第一課作成」江崎道朗 編訳 <所感> 米国共産党がどのような層への工作を重視していたかを、戦前の外務省がまとめたレポート。 日本のインテリジェンスの高さが伺い知れる内容である一方で、その内容を活用できなかったと…

【書籍】「世界最古の日本国憲法」三山 秀昭

「世界最古の日本国憲法」三山 秀昭 <所感> 端的に言って良書。 本書は政治家でもまして憲法学者でもない人が書いたという点でよい。 著者は元政治記者であるが、派閥記者が永田町記者でもない印象を受ける。 そのために、憲法はこうあるという「べき論」…

【書籍】「ズッコケ三人組の卒業式」那須正幹

「ズッコケ三人組の卒業式」那須正幹 <所感> 21年7月、ズッコケ三人組シリーズの生みの親の那須正幹先生が亡くなった。 ズッコケシリーズは小学生時代にドハマりした作品である。 出会ってから発刊分をむさぼり読んで、年に2回の新作が楽しみだった。 しか…

【書籍】「マンガでわかる地政学」茂木誠

「マンガでわかる地政学」茂木誠 <所感> 「地政学」とは地理的条件から国家の行動を説明する学問。 最近、耳にする言葉だが、これを知って世の中を見ると解像度は確実にあがる。 基本原理「国家の行動原理は生き残り」「隣国同士は対立する」「敵の敵は味…

【書籍】「2時間でわかる政治経済のルール」倉山満

<所感> 学校で学ぶ必須項目として欲しい内容。公民や社会科の授業で衆議院と参議院の違いを学ぶのかもしれない。それよりも、その違いによりそんな政治運営がもたらされているのか。実態というよりも生々しい現実。未来を担う若者と今を支える現役世代が頭…

【書籍】公安調査庁

「公安調査庁」手嶋龍一、佐藤優 <所感> 国家の針路の決定に重要なのは情報であり、その情報収集に特化した諜報活動(インテリジェンス)を履行する組織が公安調査庁。日頃は目立たないが重要性はとても大きい。 組織の特徴 その1:設置目的は共産革命の阻…

【書籍】「安倍晋三秘録: 「一強」は続く」」石橋文登

前提:政策は是々非々で判断するスタンス、ただし国家観も重要というスタンスです。 <所感> 本書の題名で毛嫌いする方こそ目を通してはと思う本。 拉致問題解決、憲法改正、デフレ脱却ができていない点はもちろんマイナス点。しかし、歴代最長政権になった…

【書籍】「NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ」ジェレミー・ハイマンズ、ヘンリー・ティムズ

<所感> 今後はオールドパワーではなくニューパワーが必要と説く本。 ニューパワーのポイントは、潮流(カレント)をもった開放的なもの。 ニューパワーの発揮のための大事なACEの原則は企業のマーケティングにおいても役に立つはず。 Actionable(行動を促…

【書籍】「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」J.D.ヴァンス

<メモ> 1)ヒルビリーとは? 直訳すると「田舎者」。 その意味するところは、「アメリカ人の中の労働者階級の白人で、アメリカの繁栄から取り残された白人」 2)著者の経歴と本書の目的 ヒルビリーであるアパラチア出身で現在は投資会社社長というアメリ…

【書籍】「女帝 小池百合子」 石井妙子

東京都民であれば2020年7月5日までに必読の本であった。しかし、その日が過ぎた今であっても、日本の有権者は順次読むに値するノンフィクション本。 何も成し遂げることなく自分をプロデュースすることに長けた実在する人間が書かれている。その武器は、自称…