書籍
NOFX大阪公演からのパンクスプリング2024。 余韻と感傷に浸っている。 NOFXのJapanフィナルツアー参加は恒さん、難波さん、健さんのハイスタ3人の約束だった。 その約束事項が全て終わってしまった。 ZAXさんのドラムより見事にライブを成立させたのだが、ハ…
元法相の河井克行衆院議員は選挙違反事件で実刑判決を受け服役をしていた。(個人的にはこの事件、買収された議員の罪は不問になっている点にとても闇深いものを感じている)そんな河井氏は服役中は「獄中日記」、昨年の仮釈放後は「いざ、再出発」と題名を…
「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子 <感想> 小説は最後まで目を通さないと味わいが半減。 と思いながら読了したが残念ながら最後まで没入できなかった。 読解力の無さだろうか。はたまた好みの問題か。 個人的にはきっと、少年には力強くあって欲しかったから…
「ランニングの処方箋 - 医者の僕が走る理由」大槻 文悟 <所感> マラソンやトレランの経験者必見。非常に面白い。 著者はマラソンサブ3、トレイルでは信越五岳110kmで準優勝の経歴をもつ京大医学部出身の脊椎外科医。 本人は終始謙遜しているが、ガチランナ…
「チームX – ストーリーで学ぶ1年で業績を13倍にしたチームのつくり方」木下 勝寿 <所感> チームマネジメントの具体例が学べる本。 気になったのは2点。 1)最重要:KPIの設定と見直し 根幹はPDCAサイクルを回すということであるが、じゃあ、どうやっ…
「エルサレム“以前”のアイヒマン―大量殺戮者の平穏な生活」ベッティーナ・シュタングネト <所感> ユダヤ人絶滅計画の中心自分の一人のアドルフ・アイヒマン。 そんなアイヒマンがドイツ敗戦後モサドに捕獲されますまでに膨大な文章と音声録音を残していた…
「魚のように」中脇 初枝 <所感> 「魚のように」と「花盗人」の2編が収録。 なんと著者が17歳の時の作品。 表題の「魚のように」は僕の姉(高校生)とその友人の人間関係の話。 著者も登場人物も10代である。 そんな作品を読むには自分は年を取り過ぎたの…
「解像度を上げる」馬田 隆明 <所感> 思考系の本の最も実務的に活用できる本ではないだろうか。ベスト 解像度を「深さ」「広さ」「構造」「時間」に分類し、とにかく深さが大事という。 この深さに関する章だけでも本書を読む価値がある。 気になった点は…
「病の皇帝「がん」に挑む - 人類4000年の苦闘」シッダールタ・ムカジー【著】/田中文【訳】 <所感> 2023年のベスト3に入る本。 壮大なるガンをめぐる人類の物語。 ガンと推定される症状は4000年前からあった。しかし、それがガンというものだとわかっ…
「シャイロックの子供たち」池井戸潤 <感想> ある町の銀行の支店の人間模様。 一人一人には人生がある。平凡な人生なんて存在せず、みんな違う。 そして銀行と言う狭い世界の中で、あたかもそこが世界の全てかのように振る舞う。 普通とはなにか、理想とは…
「言語学的ラップの世界」川原 繁人 <所感> 言語学者によるラップの分析。一見、カジュアルな内容だがかなり踏み込んでいる。 なんとも面白い。 単に韻=母音を揃えるということではなく、子音も重要と言う* *言語音は共鳴音(「なまらやらわ」行)と阻…
この動画で元楽天証券の山崎元さんがガンになっていることを知る。姿にショック。まだ65歳。https://www.youtube.com/watch?v=MXBsHbF603U継続して投資するようになったのは2011年ごろに名著「ほったからかし投資術」を読んだことがきっかけ。ある意味、山崎…
「北海道が危ない!」砂川陣 <所感> 「差別撤廃」「人権尊重」「平和」「平等」・・・・大きな大義名分を声高に叫ぶ団体には違和感を感じている。 理由は誰も否定しないこれらの言葉によって、誰かの利益が生まれているという実態があるから。 本書はプロ…
「大事なことに集中する―気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法」カル・ニューポート <所感> ディープ・ワーク…注意散漫のない集中した状態でなされる職業上の活動 シャロー・ワーク…あまり知的思考を必要としない補助的な仕事。注意力…
「戦略「脳」を鍛える」御立尚資 <所感> 良書。2004年発刊で廃版になっている本だが、再版を求めたい。 内容。 戦略の定形パターンだけ必ず勝てることは無く、状況に応じた戦略が必要。 戦略がコモディティ化した際に必要なことは何か?が大事。 何か=イ…
「習近平政権の権力構造 - 1人が14億人を統べる理由」 <所感> 習近平がいかに自分の権力を強化してきたかを記す本。 ただしChinaの将来は以下の課題に集約される。 国は引っ越しはできない以上、近隣国である日本国民としてはこの課題の影響は無視でき…
「日本の絶望ランキング集 - 世界で第何位?」大村大次郎 <所感> 実質的に世界一の資産大国・債権国ではあるが、少子高齢化が進み、格差が広がる日本の衰退を防ぐ方策はあるか? とこれは本書の案内文。 本書にはデータが満載であり、そのデータは正しいの…
「黄金比の縁」石田 夏穂 <所感> 主人公が「会社の不利益になる人間を採る」という信念をもった人事部採用担当の話。 この設定が本作の魅力の全て。 一方で、人事採用には正解がなく、時に属人的であり時に運ゲー。 そして「縁」というマジックワードで全て…
「ヘンな科学―“イグノーベル賞”研究40講」五十嵐 杏南 <所感> ノーベル賞とパロディとされるイグノーベル賞。しかしどんな研究であってもいつだって探求心からできている。 研究内容よりも研究者の人間性も垣間見れる本。 特に「研究者はやってみた」の…
「踊れ始祖鳥」くろだたけし 短歌集。 身の回り半径5mの世界を素朴な言葉で切り出している。 五七五七七のリズムのキャッチコピーのようであり、そうでないような。 日常の中にある景色が心に何故かぼんやりと突き刺さる。時に不安を伴って。 世の中からそん…
「静寂の技法 最良の人生を導く「静けさ」の力」 <所感> 静寂の重要性。 ただし静寂とは純粋に静かであることではなく所謂ノイズの無い状態。 全くの無音より作業音がある方が勉強がはかどるという事例が典型だろう。 また本書では騒音を聴覚騒音、情報騒…
「半沢直樹 アルルカンと道化師」池井戸潤 <所感> 半沢直樹シリーズの第4弾であり、現時点の最新作。 本シリーズは1から3弾までだんだん出世ていくのが、この作品は島耕作のように一度過去にさかのぼって大阪西支店の話。 いつかこの作品がドラマ化される…
「オレたちバブル入行組」池井戸潤 <所感> 好きなドラマのベスト3に確実に入るのは「半沢直樹」。その原作であり、半沢直樹シリーズの1作目。 (最も、これまでの人生においてほぼドラマを見たことがないけども) いつかドラマの続編があるかも、と思い原…
「青春をクビになって」額賀澪 <所感> あの子やあの人へのトキメキ 将来に対する期待 若さがゆえの根拠なき自信 本作はそんな青春にありがちな要素は皆無である。 あるのはポスドクの雇止めを前にした30代半ばのポスドク主人公の話。 そして専門は古事記。…
「マスカレード・ナイト」東野圭吾 <所感> 高級ホテルが舞台。 犯人やトリックよりもそんなホテルのコンシェルジュという仕事への関心が高まる作品。 ちゃんと取材を重ねているであれば、コンシェルジュってここまでするのか!?とその驚きが本作一番の見…
「怪しい人びと」東野圭吾 <所感> 短編集。 短編集ゆえに物足りなさもあるが、たっぷりの充実感を求めるのは酷かもしれない。 さらりと気楽に読む。これは本作への正しい姿勢。 寝ていた女…ひとは見かけによらぬもの。そして男にとって女性は永遠にミステ…
星新一YAセレクション「死体ばんざい」 <所感> ショートショートの創設者と言える星新一作品の凄さは普遍性だと思う。 作品内には限りなく時事を盛りまず、30年前の作品であっても今書かれたようで、時代の違和感が限りなく少ない。 もし電話ボックスやF…
「沙林―偽りの王国」帚木 蓬生 <所感> 沙林=台湾語でサリン。1994年の松本サリン事件からもう30年近くが経つ。 フィクションの体裁と言いつつ、本書は神経内科医の目線でそんなオウム真理教による凶悪犯罪を振り返っている。 また筆者が医師ということも…
「日本共産党暗黒の百年史」松崎いたる <所感> 共産主義とは何か?という問いには学術的にいろいろな答えがあるだろう。 しかし、日本の共産党とは何か?と問われたとき回答は極シンプルである。 答え「破壊活動防止法(破防法)に基づく調査対象団体」 そ…
「ウォーク・ドント・ラン―村上龍vs村上春樹」 <所感> 1981年発刊なので、30歳前後だった村上龍と村上春樹の対談集。 村上龍は「限りなく透明に近いブルー」と「コインロッカー・ベイビーズ」、村上春樹は「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」について…