投資と読書と平凡サラリーマンの私。

読書とランニングと投資を行う平凡な社会人のブログ

書籍

【書籍】「本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式」石井光太

「本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式」石井光太 <所感> 貧困者の根っこにあるものは自己否定感。 ただし自己否定感は裕福な家庭でも生まれることで、いかに自己否定感を無くすことがポイントと述べられている。 その場合、一人ひとりへの支援はど…

【書籍】「超・殺人事件」東野圭吾

「超・殺人事件」東野圭吾 <所感> 小説家をテーマにした短編集。2004年発刊。今から約20年前。 短編集ゆえに面白さの濃淡の振れ幅は大きい。 特に「魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)」は返金レベル。 ただし最後の「超読書機械殺人事件」は含蓄があ…

【書籍】てんとう虫コミックス「ドラえもん 10巻」藤子・F・不二雄

てんとう虫コミックス「ドラえもん 10巻」藤子・F・不二雄 <所感> ドラえもんの様々なコミックの形態があるが、やはり一番はてんとう虫コミックス。 F先生の絵がとにかく素敵。 この鍋をかぶるコマ割りはこれぞF先生のテンポそのもの。 そしてドラえもんの…

【書籍】安倍晋三 回顧録

「安倍晋三 回顧録」 <所感> まずこのような回顧録が準備されていたことに感謝を言いたい。 総理大臣を辞してまもなくの国会議員として選挙演説中のさなかに暗殺されることになったことを考えると、憲政史上最長の政権を成した振り返りがされていることは…

【書籍】「ラザルス―世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ」

「ラザルス―世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ」 <所感> 戦車や戦闘機だけが武器ではない。 軍事設備は国力の影響が大きいが、それを無効にする戦略がサイバー攻撃であり、つまりハッキングだ。 孫子の兵法の「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」を…

【書籍】「ものと人間の文化史102 箸(はし)」向井由紀子

「ものと人間の文化史102 箸(はし)」向井由紀子 <所感> 箸の文化的側面をまとめた本。 日本の文化はそのルーツが海の向こうにあったとしても、その後、昇華されて別モノものとなった事例は多い。箸はその好例だろう。 箸はそもそも神器であり神事に神様…

【書籍】「素敵な日本人―東野圭吾短編集」東野圭吾

「素敵な日本人―東野圭吾短編集」東野圭吾 <所感> 9編の短編ミステリー集。 練りに練られた長編ミステリーは長編の良さがあるが、気軽に読める短編には短編の良さがある。 なんといってもさくっと読める。スナック感覚がよい。 各編には面白さの濃淡がある…

【書籍】「シンプルで合理的な人生設計」橘玲

「シンプルで合理的な人生設計」橘玲 <所感> 橘玲はよく著書(「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」など)において数値化による現実を示している。時にはそれが残酷な現実である。 逆にそんなデータから合理的に人生を過ごすことができるか?とい…

【書籍】外国語学習に成功する人、しない人 - 第二言語習得論への招待」白井 恭弘

「外国語学習に成功する人、しない人 - 第二言語習得論への招待」白井 恭弘 <所感> 「第二言語習得研究」としてその道の研究者が論じた外国語学習論。 外国語学習となると結局どうしたらいいのか?という点のみが気になってしまう。 大前提は何のため学習…

【書籍】「死刑のある国で生きる」宮下洋一

「死刑のある国で生きる」宮下洋一 <所感> 「欧米諸国が人権の観点で死刑を廃止している。その潮流に合わせて日本も死刑を廃止すべき」という声がある。 果たしてそれが唯一の解なのかと考えさせてくれる本。 特に著者が指摘するのは欧米(の先進国)と日…

【書籍】「スマホ時代の哲学 - 失われた孤独をめぐる冒険」谷川 嘉浩

「スマホ時代の哲学 - 失われた孤独をめぐる冒険」谷川 嘉浩 <所感> 哲学と名の付く本では読みやすくそして考えさせられる本。良書。 デカルトが~とかニーチェが~と言う内容ではない。 哲学とは考えることそのもの。 そこで大事なのは「どのように考える…

【書籍】「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」田中修治

「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」田中修治 <所感> 2018年の発刊直後にちらっと眼を通してすぐに読むのをやめてしまっていた。 ただし最近ネット番組で著者を拝見する機会が多くなっていざ読んでみる。 そして数年越しの面白さに気が付く。 新社…

【書籍】「決戦!株主総会―ドキュメントLIXIL私闘の8カ月」秋葉大輔

「決戦!株主総会―ドキュメントLIXIL私闘の8カ月」秋葉大輔 <所感> コーポレートガバナンスとは企業統治と呼ばれるが実際にはどんなものか? 執行役・・・取締役のパフォーマンスを評価する 取締役・・・執行の判断の妥当性を評価する この関係性に…

【書籍】「僕は「脱北You Tuber」―北朝鮮から命がけで日本に来た男」キム・ヨセフ

「僕は「脱北You Tuber」―北朝鮮から命がけで日本に来た男」キム・ヨセフ <所感> 北朝鮮から脱北して日本に住む著者。 実際の北朝鮮の暮らしや日本人拉致事件についてどう思っているか‥と思い目を通したが印象的な点は2つ。 ①「日本の精神文化の概念の「…

【書籍】「学びとは何か―“探究人”になるために」今井むつみ

「学びとは何か―“探究人”になるために」今井むつみ <メモ> 行間を補うために使う常識的な知識=「スキーマ」(心理学用語) スキーマによって本来は記憶できない量の情報を圧縮できる。 →スキーマが無いと表面上の意味が分かっても全体の論旨はわからない…

【書籍】「多様性の科学―画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織」サイド・マシュー

「多様性の科学―画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織」サイド・マシュー <メモ> 「認知的多様性」が重要性という。 違う見方をする者が強力しあうと、一人の時よりも多くの発見が得られる。 例え個人個人に高い洞察力があっても、集団で…

【書籍】「エネルギー」(上下)黒木亮

「エネルギー」(上下)黒木亮 <所感> 2008年発刊。国際的な資源ビジネスの当時の最前線を書いた経済小説。 圧倒的な情報量と取材力、そこに自身の実務経験が加わった黒木ワールド全開。 主に3つのテーマをもとに小説は進む。 ・サハリンの巨大ガス田開発…

【書籍】「反日石碑テロとの闘い ―「中国人・朝鮮人強制連行」のウソを暴く」的場 光昭

「反日石碑テロとの闘い ―「中国人・朝鮮人強制連行」のウソを暴く」的場 光昭 <所感> コミンテルンが仕掛けた歴史歪曲・捏造はかなり浸透している。 この浸透は従来メディアはもちろんだが、日本の国土の末端部でより色濃い。沖縄と北海道だ。 本書は北海…

【書籍】「Hot Pepperミラクル・ストーリー」平尾 勇司

「Hot Pepperミラクル・ストーリー - リクルート式「楽しい事業」のつくり方」平尾 勇司 <所感> 本書は2008年発刊。 2000年に誕生したホットペッパーは一大旋風を巻き起こした。 クーポン満載の冊子が無料で配布されていると知ったときは、学生だったこと…

【書籍】「破獄」吉村昭

「破獄」吉村昭 <所感> 破獄…囚人が牢獄を破って脱走すること。牢破り。脱獄 網走刑務所を含む4回の脱獄を実行した無期刑囚(佐久間)をモデルにした小説。 刑務所ごとに佐久間への接し方は変化し、その結果、佐久間とその関係者の心境なとても丁寧に書か…

【書籍】「高熱隧道」吉村昭

「高熱隧道」吉村昭 <所感> 隧道(すいどう)…トンネル。「ずいどう」とも言う。 現・関西電力の黒部川第三発電所の水路トンネル完成に至る工事における苦難を書いた小説。 苦難の最大の原因は現場が山奥にあるではない。 トンネルの建設現場に高熱の断層…

【書籍】「モスクワよ、さらば―ココム違反事件の背景」熊谷独

「モスクワよ、さらば―ココム違反事件の背景」熊谷独 <所感> ココム違反事件・・・1980年代に東芝機械ココム違反事件。ココム(対共産圏輸出統制委員会)の規則に違反した工作機械をソビエトに輸出した事件。 この工作機械によりソビエトの潜水艦技術が向…

【書籍】「ビジネス戦略から読む美術史」西岡 文彦

「ビジネス戦略から読む美術史」西岡 文彦 <所感> よく考えると当り前だが商品として市場価値があがるためは流動性が必須。 絵画という美術品が商品になるためのポイントは「キャンパス」という画材の誕生だったという指摘は納得。 キャンパスに書かれて持…

【書籍】「北朝鮮 1960 - 総連幹部・最初の告発」関貴星

「北朝鮮 1960 - 総連幹部・最初の告発」関貴星 <所感> 1960年代に北朝鮮への帰国運動が進められていた。そんな時代が始まる1960年に総連幹部だった著者が見た実態を書く。 帰国事業の大前提は、北朝鮮共和国(←当時はこれ)という新しい国を造るために同…

【書籍】「アジアの隼」黒木亮

「アジアの隼」黒木亮 <所感> ベトナムの火力発電所の入札をめぐる金融戦争。 日本長期債権銀行のベトナム事務所駐在の主人公が必死になって入札案件を取りにまい進する。ある仕事にそこまで打ち込めるというのは、苦労はさておき、羨ましさを覚える。 本…

【書籍】「トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て」黒木亮

「トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て」黒木亮 <所感> 国際協調融資の主幹事(→主幹事は左上に書かれるのでトップ・レフトと言われる)をめぐるビジネス小説。 米国投資銀行と本邦銀行のスタンスの違いがとても対比的。 言うまでもなく米国投資銀行は利…

【書籍】「どうで死ぬ身の一踊り」西村賢太

「どうで死ぬ身の一踊り」西村賢太 <所感> 大正期の作家(藤澤清造)を病的に愛する主人公(著者)の生活、それは貧しさと酒とDVによって構成される。 女に手を出しながら、復縁を懇願し土下座をする。しかしまた手を上げる。 自堕落の極みと言える生活を…

【書籍】「ロケット・ササキ - ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正」大西康之

「ロケット・ササキ - ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正」大西康之 <所感> ジョブズ亡き今、孫正義の生みの親と評することができる日本の偉人。早川電機(現:シャープ)出身。 本書を通じて伝わってくるのは佐々木氏の圧倒的な行動力。 人と…

【書籍】「変な絵」雨穴

「変な絵」雨穴 <所感> ミステリークリエイター&You tuberの穴雨氏による書籍。「変な家」に続く「変なシリーズ」となるのだろうか。 「変な家」では伏線が多すぎて複雑になった感があったが、今作ではその点が解消。読みやすい。 絵という視覚を通じたミ…

【書籍】「不安ノ解体」青山繫晴

「不安ノ解体」青山繫晴 <所感> 国会議員は、「公約を掲げても選挙が受かれば何もしない」「料亭で会食」「裏金」というマイナスのイメージしかない。こんな人は多いと思う。 また、個人的には、一部の議員の国会質疑はマスコミで見るが、報道機関おバイア…