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【書籍】「コーポレート・トランスフォーメーション~日本の会社をつくり変える」冨山和彦

<メモ>

日本的企業経営の三種の神器→終身雇用、寝耕世、企業別労働組合

大量生産を行う製造業(工場)において力を発揮する。

 

BCGが初期に売りにしていた戦略コンセプトは「経験曲線」と「PPM(プロダクトポートフォリオ経営)」。

これは量とコストの連関が前提あり、この戦略フレームを忠実に実践したのが日本の製造業。

 

日本的会社にいるとモノ作りに強い人材になる。

しかし今はサプライチェーン変革といったアーキテクチャが従来のビジネス構造を変え、支配する。

アーキテクチャが転換されると日本企業は一気に窮地に立たされる。

無形で目に見えないアーキテクチャの変化を理解・発想できることが重要。

 

向かうべきは両利きの経営。

成熟市場にある既存事業での競争と新規事業におけるイノベーションを両立させること。

特に大事なのはリスクの大きな破壊的イノベーションに対峙する投資原資を稼ぐ力を高めるために、成熟した赤字事業や低収益事業を断固、整理すること。

次の成長モデルが明確になるか否かを待たずとも実行する。

 

また事業・機能ポートフォリオは新陳代謝が重要。ひとつのことにこだわり続けてはいけない。

 

<補足>

企業経営におけるもっとも重要な指標:既存事業の営業キャッシュフロー≒EBITDA。

近江商人「三方良し」の精神も、まずは稼ぐ力があることが前提。

 

<アクション事項>

自分が働く企業における「赤字事業・低収益事業」と「新規事業」は何かを分類してみる。