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【書籍】「数字が明かす小説の秘密」ベン・ブラット

<メモ>

・名作英米小説の言葉(単語)と数字(頻度)を分析することで、小説や文体の傾向や特徴をさぐるという本。ある単語を手作業で数えるとすると気が遠くなる。が、コンピューターを使えば瞬殺。

・名作には-ly型副詞が少ない。

・男性が使いがちな単語→代名詞(I, yourself, their)、actually, everything

 女性が使いがちな単語→指示語(a, this, these)、above、something

・the, aの単語の使用頻度だけでも作家の違いが認識できる。文章には指紋があると言える。

・半世紀前の本のレベルを低学年とすると、今、その本は高学年レベル。つまり文章は単純になっている。もっと言うと、バカになっている。

・名作小説の出だしは天気ではない方がいい。そして終わりは短文。あくまで傾向として。

 

<所感>

言葉を標本にして分析する内容はえてして面白いと思うが、その通りの内容。

果たして日本語の作品では同様の傾向があるのかは気になるところ

尚、本書で定義する名作は167作品。読んだことがある本はほぼなく、まして名前を知らないものも多い。グレート・ギッツビー、一九八四年ぐらいは読むかな。