<メモ>
言わずもがなM-1グランプリ2007で敗者復活枠で決勝へ→優勝、そして大活躍の過去。
そのサクセスストーリーが描かれた芸人本かと思っていたが、なかなかに引き込まれる。
(文章はゴーストライターだろうが、だとしても熱い内容)
伊達氏と富澤氏の二人が交互に時系列に沿って、2007年のその時、そしてその後までを振り返る。
優勝時、マイナー事務所所属で無名のコンビが優勝ということで、ザ・シンデレラストリーと言われた。しかしその点に対しては、実は2007年の2~3年前から芸人で飯は食えていたとしっかりと芸人としてのプライドが書かれている。
ただし下積み時代は長かった。その原因は芸人としての気持ちが足りなかったと、言い切っている点は見逃せない。とにかく、本気になることの大切さを説く。
一番印象的なのはこの一文。
“敗者復活を果たして、失ったものは、楽して笑いをやっていこうという怠けた気分。
得たものは、強者ぞろいの芸能界で、サンドウチッチマンの笑いを守り続けるための覚悟だ“
楽(ラク)の先に得られるものは無いということ。