投資と読書と平凡サラリーマンの私。

読書とランニングと投資を行う平凡な社会人のブログ

【書籍】「太平洋戦争の大噓 47年隠され続けた元米大統領の告発」藤井 厳喜

<メモ>

1)第二次世界大戦の位置づけ

・第32代アメリカ大統領ルーズベルトの前の、第31代大統領のフーヴァーの本「Freedom Betrayed(邦題:裏切られた自由)」をもとに書かれた第二次世界大戦の本質を語る。

 

ルーズベルト史観→第二次世界大戦は日本の軍国主義、ドイツのナチズム、イタリアのファシズムアメリカや連合国のデモクラシーの戦い。

フーヴァー史観→アメリカは共産主義に侵食された。第二次世界大戦は戦う必要がなかった。日米戦争はルーズベルトが引き起こした。

 

2)フーヴァーによる日米戦争の理由

「日本との戦争のすべては、戦争に入りたいと思う狂人(mad man)の欲望」であった。

 

3)ルーズベルトの3つの大罪

1.日米戦争はルーズベルトが日本に向けて仕掛けたもの。日本の侵略が原因ではない。

2.41年の日米和平交渉はルーズベルトは最初から日本側の妥協を受け入れる意図はなく、日本側の誠実な和平の努力をことごとくつぶした。

3.原爆を投下せずに日本を降伏させることができた。

 

4)原爆投下

投下命令を下したのはトルーマン大統領。しかし、ルーズベルトが投下を決定。

実践兵器として使用し、アメリカの覇権の誇示が目的。

 

5)これからの戦争

「超限戦」…あらゆるものが戦争の手段で、あらゆる場所が戦争となりうるという思想。

=銃弾が飛び交うだけが戦争ではなく、戦わずして相手を屈服させる仕掛けそのものが戦争。

→現在、チャイナが世界中でやっていること。

 

<所感>

1939年のドイツのポーランド侵攻に端を発した第二次世界大戦ではあるが、当時は日本もアメリカも参戦はしてない。ここからどうして、両国が巻き込まれ、そして日米戦争になっていくかは今こそ検証されない。

「Freedom betrayed」は一級の歴史研究所であることは間違いない。しかしその邦訳が出版されたのは、原書発刊から約50年。この月日が、何を意味するか。8月に「戦争の惨禍を~」というお決まりのフレーズを連呼するマスコミはこの点を考えてみてはいかが?