<メモ>
1.戦争の実態
全く新しい戦争の形態が出現した。
従来:武力的手段によって自分の意思を敵に強制的に受け入れさせる
↓
現代:武力と非武力、軍事と非軍事、殺傷と非殺傷の手段を含むすべての手段によって、敵を強制して自分の利益を満たす
2.戦争の種類
かつては戦争と見なさなかったものが戦場となる。
軍事:核戦争、通常戦、生物化学戦、ゲリラ戦、、、
超軍事:外交戦、インターネット戦、情報戦、心理戦、、、
非軍事:金融戦、貿易戦、資源戦、経済援助戦、法規線、制裁戦、メディア戦、イデオロギー戦
3.戦場の拡大の余波の例
メディアが戦争に与える影響がますます普遍的かつ直接的に
超大国の大統領さえも、重大政策の決定に、テレビニュースに対する国民の反応に大いに依存する。
→つまり、メディア戦の勝利=戦争の勝利。
4.超限戦とは?
従来の軍事領域内に限らない組み合わせの戦争。
「国家を含むテロリスト」と「ハイテク技術」が出会うと危険な事態が生まれる。
<所感>
本書の日本語訳の発行2020年。しかし原書(中国語)は1999年に発行。
そして著者は中国人民解放軍大佐である。
原書の発行から約20年。本書の内容は今を予言していると言える内容。
「戦争=兵器をもった兵士が殺戮」というイメージをもっている限り、戦えない。
既に我々は戦場の中にいる。