東京都民であれば2020年7月5日までに必読の本であった。しかし、その日が過ぎた今であっても、日本の有権者は順次読むに値するノンフィクション本。
何も成し遂げることなく自分をプロデュースすることに長けた実在する人間が書かれている。その武器は、自称カイロ大学卒、女性、横文字。つまり錯覚資産。
<メモ>
・2002年:北朝鮮への小泉訪朝時の待機していた拉致議連の会見後、まだ横田夫妻もいる会見部屋にて。忘れ物を探しに、慌ただしく戻ってきて、自分のバッグを見つけた時の発言「あったー、私のバッグ。拉致されたのかと思った」。
・都知事での成果。掲げた7つのゼロの公約。達成したのは「公約達成がゼロ」。
特別秘書を2名任命。税金から年収1400万+公用車の待遇。その後、1名は東京都の外郭団体の社長に。
・独断の豊洲市場の移転延期。独断の結果は追加費用5000億円の発生。
<所感>
購入後即日読了。圧倒的ノンフィクション。
第二章カイロ時代の元同居人の告発内容もさることながら、終章の卒業証明書の分析まで行きつく暇もない。作られた女帝、made up star。キャスター、参議院、衆議院、都知事という作り上げた経歴。スタートはカイロ大学卒業の主張であるが、マスコミ・有権者の責任も重い。