「失敗の本質」シリーズの4作目であり最終作品。
<ポイント>
・現実の戦略、作戦、戦術には消耗戦と機動戦が混在。機動戦はクラウゼヴィッツの戦争論。
・このふたつの戦いは矛盾するが、どちらかを選択(二者択一)ではなく、どちらもある(二項動態)という前提が大事。
・完全な調和はないが、より良い判断にむかって矛盾を高次のレベルに止揚させることを探る→この点こそビジネスや政治に重要。
・実践に必要な4要素
①共通善(何のために戦うか)、②本質直観、③共感、④自立分散系(実践知の組織化)
→④により、組織のメンバー理解してこそ、戦略が組織是体として実行可能となる。