<所感>
我々はAIに何を望むのだろう?
AIにアドバイスをもらって就職を決める。
このように意思決定をAIに外部化することが、思考からの逃走である。
この場合、その結果は受け入れられるのか?
しかし一方で、人の判断は間違いもある。もっと信用できるものは。それがAIだ。
ただし、意思決定が政治に関するものだったら?とくに安全保障に関するものだったら?
そしてその結果が間違っていたら?
意思決定の外部化(AI化)の問題点は矛盾が生じたときに、その矛盾を生み出すものがAI自身であることだ。
人間ならば異論を挟む余地はある。しかしAIにそのプロセスが通じるか。
では、どうするか?魔法の杖のような対策はない。
ただしやるべきことはある。
考えることをやめないこと。そして、Alについて学び、関与することである。
<目次>
第1 章 意思決定を放棄する私たち
第2 章 能力の外部化の果てに何があるのか
第3 章 企業が主導する「倫理」
第4 章 みんなが怖がる監視社会は本当に怖いのか
第5 章 未来はどうなるのか