「日本の神様の「家系図」」戸部民夫
<所感>
「古事記」を中心に日本の神々の系譜がまとめられた本。
各章では①該当する神々に関する神話の概要、②神々の紹介、③神々が祀る代表的神社の紹介で構成される。
正直、概要だけを読むだけでも面白い。
しかし一番は巻末に地域別の神社一覧を見て近所や身近な神社を見つけ、その神社が祀る神々の紹介に目を通すとより楽しめる。
例えば出雲大社は造化三神(ぞうかのさんじん。全ての神々の始祖の神と二番目の神と三番目の神)が祀られている。
(もちろん他の神々も祀られている)
あと故郷の富山県の雄山神社は伊邪那岐命(イザナギノミコト)*が祀っていることは初めて知った。
ご利益に応じて神社を選び祈願するのはもちろんあり。
でも地元や近所の神社が祀る神様の特徴を知るだけでも新しい発見があること間違いなし。
*伊邪那美命(イザナミノミコト)と男女一対の夫婦神。雄山神社が祀るのはあくまでも伊邪那岐命で、伊邪那美命は祀っていない。
<目次>
第1章 天地開闢の根源神たち
第2章 根源神の子と末裔たち
第5章 アマテラスの子と孫たち
第6章 アマテラスの末裔と親族たち