「妄想する頭 思考する手―想像を超えるアイデアのつくり方」暦本純一
<所感>
著者はスマホの画面を指で拡大する「マルチタッチシステム」の発明者。
一見、キョトンとされる「妄想」から始まる思考の中にイノベーションがあるという。
印象的な言葉
・イノベーションのスタート地点には、必ずしも解決すべき課題があるとは限らない
・熟考よりダメ元でもいいのでまず手を動かしてみる
・選択と集中だけでは未来に対応できない。
選択と集中には未来は予測可能であるという奢りがある。
上記の点を受け入れることができる民間企業が増えると日本の未来も明るいだろう。
それができるか?
暦本氏のような方が日本企業に在籍し、大学で研究室をもっていることはせめてもの救いかも。
<目次>
序章 妄想とは何か
第1章 妄想から始まる
第2章 言語化は最強の思考ツールである
第3章 アイデアは「既知×既知」
第4章 試行錯誤は神との対話
第5章 ピボットが生む意外性
第6章 「人間拡張」という妄想
終章 イノベーションの源泉を枯らさない社会へ