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【書籍】「解きたくなる数学」佐藤雅彦

「解きたくなる数学」佐藤雅彦

<所感>

ピタゴラスイッチ」の生みの親(とそのチーム)が作成した数学問題集。

もっとも数学問題集というよりも、算数というか数字や図形ゲームの様相が強い。

 

最後の問題「問23 タイルの角度」は本書を作成のきっかけとなった問題。

ぱっと見て簡単そうだが、なかなか解けない。ムムムと15-20分粘ってやっと説いたが、日ごろ使っていない脳みそを使った感覚。

この問題はきっと中学受験経験者なんかはさらっと解けるのだろうな。。

 

そいや、先日「三角関数よりも金融経済を学ぶべき」といった国会議員の方がいた。なんという発言だろう。

現代金融における超重要式(ブラック–ショールズ方程式)はバリバリの偏微分方程式

そして微分には三角関数が必須ということはご存じないのだろうか?

日常生活で「sin,cos,tanを使わない」のと、「少なくとも使われていることを知っているので重要だと思う」は全然違う。(電気も三角関数が流れない)

もし三角関数が重要ではじゃないというのなら電気もスマホも何もない生活をしてから言わないと。

 

ただしだからといって全日本人が偏微分方程式まで理解しないといけないとは思わない。

大事なのは、そんな学問が駆使する人がいて世の中が成り立ってその恩恵を受けていると思うこと。

 

<目次>

■目次

問1 ナットは全部で何個あるか

問2 大中小のチョコレート

問3 波止場の杭

第1章 驚くなかれ ここと ここは 同じ大きさ──同じ面積

問4 バスの窓

問5 お母さんのチーズ分割法

第2章 変わらないものに注目すると 「ある真実」が見えてくる──不変量の問題

問6 6人の子供と6個の枠

問7 黒板の0と1

問8 5つの紙コップ

第3章 鳩の数が 巣の数より多いと 何が起こるか──鳩の巣原理

問9 東京の人口と髪の毛

問10 たて・よこ・ななめの和

第4章 世の中を 敢えて 偶数と奇数のふたつに分けてみる──偶奇性の問題

問11 7枚のオセロ

問12 コインとりゲーム

問13 サイコロの回転

第5章 ある地点から ある地点に行くなら 直線で行くのが 一番近い──三角不等式

問14 横浜中華街

問15 十字路の渡り方

第6章 複数の条件が 答えを決定づける──条件の重ね合わせ

問16 ケーキとプレート

問17 4つの道具

第7章 比較しにくいものを 比較するには──比較の問題

問18 寛永通宝

問19 31^11と17^14

第8章 論理的ドミノ倒し──数学的帰納法

問20 2人の負けず嫌い

第9章 解く喜び ここにあり──修了問題

問21 ジョンとメアリの背くらべ

問22 タイルの隅

最終章(おまけ) この本は この問題から始まった──はじまりの問題

問23 タイルの角度

この本はこのようにして生まれた──あとがきにかえて