「武器としての交渉思考」 瀧本 哲史
<所感>
交渉ごとにはきっと魔法の杖のような特別なテクニックが存在するはず。それさえわかれば。
そう思ってハーバード式~とか心理学的~とタイトルの交渉術の本を手に取りがちである(自分もそうだ)
しかし、本の中の事例通りに成果が出せた人はどれだけいるだろう?
当たり前だが誰もが使うことのできる魔法の杖はないことに気が付く。
いや、もしかしたらあるのかもしれない。あったとしても、いかに使いこなせるか。ここが重要だ。
本書の“4時間目 「アンカリング」と「譲歩」を使いこなせ”は魔法の杖の一端が凝縮されている。
特に参考なる点をメモ
・交渉の争点整理を重要度を設定したのちに、どれが目的か、どれが手段かを明確にする
・交渉時は気まずくでもとにかく沈黙に耐える(気まずさの中の発言は妥協となる)
・相手が情報を出してこないときには、そのこと自体を活用する
そして、あとはやっぱり実践。
<目次>
ガイダンス なぜ、いま「交渉」について学ぶ必要があるのか?
1時間目 大切なのは「ロマン」と「ソロバン」
2時間目 自分の立場ではなく、相手の「利害」に焦点を当てる
3時間目 「バトナ」は最強の武器
4時間目 「アンカリング」と「譲歩」を使いこなせ
5時間目 「非合理的な人間」とどう向き合うか?
6時間目 自分自身の「宿題」をやろう