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【書籍】「なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか」門田 隆将、竹田 恒泰

「なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか」門田 隆将、竹田 恒泰

 

<所感>

題名の質問に一言で答えるならば「日本の国体が破壊されるから」だろう。

しかし、この答えがぱっと理解できない。

 

なぜならば我々は日本とはどんな国か?国体とは何か?を教えられていないからである。

それゆえに「女系天皇」と「女性天皇」の違いもわからない。

 

ただし、国体を破壊したい側(=あっち系)はよく学んでいる。

象徴的なものは2016年に国連女子差別撤廃委員会が「皇位継承権が男系男子の皇族だけにあるのは女性への差別」と言及したものだろう。これは、あっち系の人が巧みに国連をたぶらかした成果。

 

でも「男系」ってのは「男性排除」である。皇族と結婚しても男性は皇族になれないのだから(逆はOK

 

なお、「男系は女子差別。だから女系天皇を」は皇室打倒を掲げる共産党の主張であり、その理論支柱の作戦も本書ではしっかりと明記されている*

(*共産党の理論的支柱の奥平理論:性差別反対というもっともな大義名分に促された一般大衆が、ポピュラーな政治家に誘導されて女系天皇を容認する。一見、世継ぎ問題は解消するが万世一系が崩れる。万世一系が崩れると、もはや皇室という伝統を守る理由がなくなり、結果として天皇というの存在は自然に消滅する)

 

女系天皇」と「女性天皇」の違いの理解するためにも、本書をぜひとも手に。

 

<目次>

第1章 なぜ男系が重要なのか―問題提起 天皇と国民を結ぶ三つの「縁」

第2章 「養子案」こそベスト―問題提起 旧皇族「復帰案」と「養子案」

第3章 まぼろしとなった「養子案」―問題提起 天皇を政治利用する人たち

第4章 女系天皇で皇統断絶をもくろむ勢力―問題提起 天皇制打倒に燃える共産党の執念

第5章 もっと恐ろしい敵がいる―問題提起 戦後日本の病理

第6章 「八月革命説」というフィクション―問題提起 皇室軽視の元凶は東大法学部

第7章 マッカーサー元帥は天皇に敬服した―問題提起 昭和天皇の孤独な戦い

第8章 天皇の大御心とは何か―問題提起 「三皇族派遣」という終戦秘話

第9章 天皇の祈りと祭祀―問題提起 三種の神器で結ばれた伝統

エピローグ 本当に怖い皇女制度