「Hot Pepperミラクル・ストーリー - リクルート式「楽しい事業」のつくり方」平尾 勇司
<所感>
本書は2008年発刊。
2000年に誕生したホットペッパーは一大旋風を巻き起こした。
クーポン満載の冊子が無料で配布されていると知ったときは、学生だったこともあり、各地で探したものだ。
その後、競合やネット予約が勃興して、ホットペッパーの一興は終わる。
しかしホットペッパーは潜在的な顧客を顕在化させるビジネスを見事に実現した好例と言える。
そして、ホットペッパーの成長を牽引したのはリクルートイズムともいえる目標達成のあくなきこだわり。
リクルート出身者の営業力がハンパないと言われる一端が垣間見れる。
このホットペッパーの事例から参考になったのは以下の2点。
- 会議での決定事項の伝え方。
「結果」だけではなく、「意見、自分の考え、全体の意思決定の賛否の過程、結果」を伝える。
結果的に上意下達となる伝え方だ。
- 営業を重視するにはシンプルさが不可欠
商品企画、価格、戦略・戦術、評価指標もシンプルにする。
オペレーションがシンプルになることで、顧客接点に集中できる。
ただし、リクルートで働くという意味を考えると所感は異なる。
目標達成のこだわりとか数字重視とかは大事だが、自分の肌感覚以上に偏重している感があり、働く場としてはどうかなあと感じる次第。
(自分の意識の低さは棚に上げての感想)
<目次>
第1章 『ホットペッパー』の本当のすごさ
第2章 『ホットペッパー』とはいったい何なのか?
第3章 失敗が教えてくれた11の警告
第4章 事業立ち上げの仕組みづくり
第5章 急成長のキッカケとそのしかけ
第6章 顧客接点づくりの仕組み化
第7章 セオリーに反する営業の仕組みづくり
第8章 マネジメント・リーダーの育成