「スマホ時代の哲学 - 失われた孤独をめぐる冒険」谷川 嘉浩
<所感>
哲学と名の付く本では読みやすくそして考えさせられる本。良書。
哲学とは考えることそのもの。
そこで大事なのは「どのように考えるのか」「何のために考えるのか」「考えてどこにたどり着きたいのか」という論点
。
しかし現代はスマホによる常時接続の時代。マルチタスクも当然。注意はいつも細切れに分散する。
そんな中ではじっくり考えるのは無理。ではどうするか?
瞑想?今風で言うとマインドフルネス?
ここでは著者が提案するのは「孤独な趣味」。
「孤独な趣味」とは自己対話ができるかつ試行錯誤(=思い通りにならない。完成しない)できるもの。
本書では植物を育てることが具体例とある。
きっと個人種目のスポーツも該当するだろう。例えばランニング。
ランニングは自己と向き合ってばかりであるし、そもそも完成形態はない。
その時間を大事にしたい(しんどいけど)
ただし、著者は「自分で考えることが至上ではない。その認識は自分の内側を堂々巡りしているだけでエゴの迷宮入りする懸念がある」と指摘する。
考えることは奥が深いのである。
<目次>
第1章 迷うためのフィールドガイド、あるいはゾンビ映画で死なない生き方
第2章 自分の頭で考えないための哲学―天才たちの問題解決を踏まえて考える力
第3章 常時接続で失われた“孤独”―スマホ時代の哲学
第4章 孤独と趣味のつくりかた―ネガティヴ・ケイパビリティがもたらす対話
第5章 ハイテイションと多忙で退屈を忘れようとする社会
第6章 快楽的なダルさの裂け目から見える退屈は、自分を変えるシグナル
「スマホ時代の哲学 - 失われた孤独をめぐる冒険」谷川 嘉浩
<所感>
哲学と名の付く本では読みやすくそして考えさせられる本。良書。
哲学とは考えることそのもの。
そこで大事なのは「どのように考えるのか」「何のために考えるのか」「考えてどこにたどり着きたいのか」という論点
。
しかし現代はスマホによる常時接続の時代。マルチタスクも当然。注意はいつも細切れに分散する。
そんな中ではじっくり考えるのは無理。ではどうするか?
瞑想?今風で言うとマインドフルネス?
ここでは著者が提案するのは「孤独な趣味」。
「孤独な趣味」とは自己対話ができるかつ試行錯誤(=思い通りにならない。完成しない)できるもの。
本書では植物を育てることが具体例とある。
きっと個人種目のスポーツも該当するだろう。例えばランニング。
ランニングは自己と向き合ってばかりであるし、そもそも完成形態はない。
その時間を大事にしたい(しんどいけど)
ただし、著者は「自分で考えることが至上ではない。その認識は自分の内側を堂々巡りしているだけでエゴの迷宮入りする懸念がある」と指摘する。
考えることは奥が深いのである。
<目次>
第1章 迷うためのフィールドガイド、あるいはゾンビ映画で死なない生き方
第2章 自分の頭で考えないための哲学―天才たちの問題解決を踏まえて考える力
第3章 常時接続で失われた“孤独”―スマホ時代の哲学
第4章 孤独と趣味のつくりかた―ネガティヴ・ケイパビリティがもたらす対話
第5章 ハイテイションと多忙で退屈を忘れようとする社会
第6章 快楽的なダルさの裂け目から見える退屈は、自分を変えるシグナル