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【書籍】「僕がコントや演劇のために考えていること」小林賢太郎 ~ エンターテインメト病

「僕がコントや演劇のために考えていること」小林賢太郎

 

<所感>

内容はタイトル通り。

小林賢太郎の肩書はの劇作家、演出家そして“元”パフォーマー。(しかし“元”であることが悲しい限りだ)

そんな著者が舞台でのエンターテインメントに拘っている。

その思いを愚直なまでに記したのが本書。

単なる才能の塊と思える作り手が自分の創作過程をエッセイ風に書いたと思いきや、そこには練りに練られた戦略があったことに気が付く。新鮮。

理念があるというかブランディングが上手いというか。

その考え方は一介の社会人にも参考になる点が多々ある。

 

ただし、「お笑い用語にとらわれすぎない」という項目は話が別。

ここではお笑い用語に代表される部品を使って作品を作るとオリジナリティが無くなるので、あくまでも自分の心の中から作品を生み出すことが大事ということが言及されている。

しかしサラリーマンであれば、まずは既存の部品を使う、つまり真似ることが初手。

そこから自分のスタイルを作りだすことが大事であると感じる。なぜならば守破離の守を飛ばせる人はなかなかいないから。

ここは個人たるクリエイターと組織人たる社会人の大きな違いなのかもしれない。

 

しかし思い返すと2000年代にラーメンズの本公演の「STUDY」「ALICE」「TEXT」「TOWER」や小林賢太郎プロデュース公演「ロールシャッハ」「うるう」などを見に行っておいてよかった。その時代に巡り合っていたことはとても幸運だったし、それぞれの舞台を鑑賞したこと自体がもはや財産。