「構造・神話・労働―クロード・レヴィ=ストロース日本講演集」
<所感>
はっきり言って構造主義は理解が難しい。
その理由は何かを考えてみたが多分、構造主義が何かを示すというよりも考え方であるからだと思う。つまり哲学。
構造主義の「主義」は民主主義の「主義」とは異なる。
多分。
実存主義。そこからの構造主義。そこからのポスト構造主義。
哲学の変遷はそうなのだろうがこの系譜がどこに行こうとしているのかそれは不明としか言いようがない。哲学であるがゆえに考え方というのはその時代に色濃く残っている。
特に構造主義はその時代に~という刹那的な要素よりも、もっと不可侵的なものに対するアプローチ。そう考えると微かに、僅かに、ほんの少しだけ構造主義に近づくことができるかもしれない。
本書は構造主義の生みの親 レヴィ=ストロースの日本での講演集。講演だと書籍よりもわかりやすいもの、と思いきやそうではない点に注意。
印象的なのは「神話とは何か」の講演。
・神話と民話の相違は?
・神話が終わるときはどんなときか?
今まで自分が1mmたりとも疑問に感じたことがない問いを投げかけ見解を述べている。
構造主義云々の前に、そんな視点でそんなことそんなところまで考えるのか~という驚きが満載。
<目次>
1 講演(民族学者の責任、構造主義再考、神話とは何か、労働の表象)
2 対談(未開と文明、一民族学者のみた日本)
