「オレたちバブル入行組」池井戸潤
<所感>
好きなドラマのベスト3に確実に入るのは「半沢直樹」。その原作であり、半沢直樹シリーズの1作目。
(最も、これまでの人生においてほぼドラマを見たことがないけども)
いつかドラマの続編があるかも、と思い原作を読むことをずっと我慢してきたがさすがにもういいかと思い読む。
どうしてもドラマの登場人物やシーンが浮かんでしまうが、あのドラマは原作に非常に忠実にだった点に驚く。
ドラマ半沢直樹は演技力が高い役者が多いから、面白くなっている面もあるだろうが、そもそもの原作が面白過ぎる。
バブル期入社世代のようすは氷河期世代にはわからないものだが、それでも前の世代の後処理に縛られるのは世の常。
銀行員の実態と乖離があったとしても、経済分野のエンターテインメントとして素晴らしい本である。
ちなみに「倍返しだ」の台詞の登場は1か所のみ。
ここに着目して、半沢直樹を堺雅人演じる半沢直樹に名シーンにしたのは演出は秀逸。
また、ドラマが見たくなってきた。