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【書籍】「脳を鍛えるには運動しかない」ジョン J.レイティ

「脳を鍛えるには運動しかない」ジョン J.レイティ

 

<所感>

タイトルの通り。とにかく運動をしよう!というシンプルな内容。

運動にはこのような効果がある。まさに万能薬のよう。

→学習能力の向上、ストレスの緩和、不安の回避、鬱の治療、健全な老化等。

これらの効果がエビデンスとともに記されている。

 

ただしそれぞれの効果を発現するには、いつ、どのような運動をどれくらいすべきか?の定量化は難しい。

しかし本書を通じて汎用性があるのは「最大心拍数(=220-年齢)が75%程度の運動を毎日30分程度」と理解できる。

軽いジョギングや軽いダンベルもった筋トレや自重トレでこれは達成可能。

あと何より大事なことは継続。

 

心も体も健康となるための要素は「運動、食事、睡眠」。結局、そういうことだ。

 

<目次>

第1章 革命へようこそ―運動と脳に関するケーススタディ

第2章 学習―脳細胞を育てよう

第3章 ストレス―最大の障害

第4章 不安―パニックを避ける

第5章 うつ―気分をよくする

第6章 注意欠陥障害―注意散漫から脱け出す

第7章 依存症―セルフコントロールのしくみを再生する

第8章 ホルモンの変化―女性の脳に及ぼす影響

第9章 加齢―賢く老いる

第10章 鍛錬―脳を作る

 

 

【雑記】呼吸器系感染症のコロナのインパクトを人口動態統計で見る

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厚生労働省HPに2020年の人口動態統計月報年計が更新されていたので死因増減を比較してみた。

 

コロナは呼吸器系の感染症

肺炎も呼吸器系の病気。

この点を踏まえてデータを見ると・・・。

 

防疫で大事なことはまず死者数を減らすこと。

そして本当の課題は何かを考えること。

 

正しく恐れることが大事。

【書籍】「アブダクション 仮説と発見の論理」米盛裕二

<所感>

演繹(deduction)、帰納(induction)に続く第三の推論であるアブダクション(abduction)をこれでもかと語りつくす本。

アブダクションの別名は遡及推論(リトロダクション、retroduction)

リンゴの落下→万有引力の法則。この流れは帰納法では導かれず、これこそがアブダクション

 

ただし科学的探究の過程はそれぞれが必要。

探求ステップ:1st アブダクション→2nd 演繹→3rd 帰納

一つの推論ではなく、それぞれがのステップを経て探究が進むという点は興味深い。

 

<目次>

第一章 アブダクションと探究の論理学

第二章 分析的推論と拡張的推論

第三章 アブダクションの推論の形式と特質

第四章 帰納アブダクションはどのように違うのか

第五章 科学的探究における帰納アブダクション

第六章 帰納主義の考え方について

第七章 W・ニールの「仮説的方法」

第八章 G・ポリアの「発見的推論」

デカルト主義的論考

常識知について

【書籍】「マンガでわかる地政学」茂木誠

「マンガでわかる地政学」茂木誠

 

<所感>

地政学」とは地理的条件から国家の行動を説明する学問。

最近、耳にする言葉だが、これを知って世の中を見ると解像度は確実にあがる。

基本原理「国家の行動原理は生き残り」「隣国同士は対立する」「敵の敵は味方

 

地理の授業は単に地名や気候区分を覚えるだけではない。

歴史の授業は単に年号を覚えるだけではない。

世界情勢は単に政治家マターではないし、非日常ではない。

地政学はこのような要素を有機的につなげて、さらにはその行く先を示してくれる参考となる。

 

まずは逆さ地図(日本海を中心に日本列島を描いた環日本海諸国図)を見ることが第一歩。

 

ちなみにマンガでわかると言いつつ、マンガは各章で5~6ページのみ。

 

<目次>

第1章 地政学のダイナミズムがわかる 3つの国から見た世界

第2章 強硬外交の理由がわかる 日本の近隣4国から見た世界

第3章 国の歴史と思想を知る さまざまな国から見た世界

第4章 歴史と未来を考える 日本から見た世界

【書籍】アナロジー思考 細谷功

「アナロジー思考」細谷功

 

<所感>

アナロジーとは類推・類比の意味。

アナロジー思考とは「本質的構造を見抜くこと」「抽象化思考力」とほぼ同義。

それぞれの厳密な定義は違うだろうが、基本的には同じ意味である。

 

アナロジー思考のポイントは仮説的推論をすること。

推論方法はインダクション(帰納的)ではなく、アブダクション

 

著者はこのアナロジー思考という抽象的な考え方を身に着けるための、具体的な方法論を示すことを試みたというが、正直そうはなってないと感じた。

その方法は…知識を増やし、アンテナを広げ、それぞれの事象の共通項を探す。

言われると当たり前のことで、それらを踏まえてとにかく「実際に思考を試みて、何度もやってみる」ことが大事というお話。

 

<目次>

第1章 アナロジーとは何か、なぜ重要なのか

第2章 アナロジーのメカニズムを解明する

第3章 アナロジーの基本は「構造的類似点」を探すこと

第4章 アナロジーに必要な抽象化思考力

第5章 科学やビジネスに応用されるアナロジー

第6章 アナロジー思考力を鍛えるために

【講演】210527_逆・タイムマシン経営論 楠木 建 

Chatwork Business Day主催の講演メモ

 講演「逆・タイムマシン経営論」by 楠木 建

 <講演内容>

1)同時代性の罠

・「既にどこかに未来はある」言いかえると「過去は積み重なっている」

・同時代性の罠…旬の言説が意思決定の錯誤となること。

→本質の不在が理由。本質とは変化の中にも一貫性があること。

そのためには?過去に遡ることが大事。

例:「インターネットで仕事がなくなる」。ITで、AIで、DXで。。

毎年、産業革命を謳い同時代性の罠を喧伝するのが日経ビジネス

 

2)手段の目的化

・同時代性の罠に陥る原因は手段の目的化。

・具体的にやること(手段)を箇条書きにすると文脈剥離に陥る。

例「シナジーを発揮する!」。これを合言葉にするのは二流の経営者。シナジーは目的ではなく結果。

・戦略はストーリー。時間的奥行きと広がりがある。単に手段を組み合わせることではない。

・戦略の醍醐味=少しの改善でドラスティックな手法が無くても長期利益が伸びる。

 

3)アクション事項

一つのテーマの半年前の記事を読む。本質は何か?誰が本物か?

 

<所感>

「ストーリーとしての競争戦略」の著者の講演。

VUCAと評される変化の多い現在において、過去を振り返る事の大事さとという視点は参考となる。1年前を振り変えるだけでも同時代性の罠からは脱却できるだろう。

また手段の目的化は、本当にあるあるで困る。

事業方針など大局的なやるべきことは、箇条書きではなく、文章(ストーリー)として書いて表現することが改善策だろう。

 

ところで、この「書き出す」という作業はシンプルだがとても効果的な手段。

ペーパーレス化で仕事において紙が忌避される昨今だが、思考においては紙は重要で必須アイテム。個人的にはA4コピー用紙、ジェットストリームのボールペン、バインダー。これが3種の神器。

【書籍】「ケニア! 彼らはなぜ速いのか」中鉢信一

ケニア! 彼らはなぜ速いのか」中鉢信一

 

<所感>

10~11年ぶりに再読。以前読んでいた状況を思い出す。

そのとき都内から京都への出張をしていた。早朝に京都駅に到着し朝からやっている近くにあったジムのプール行って軽く泳いで、打合せに向かった。そのジムの更衣室で着替えている時、この本がバッグから見えていたようで、隣にいた人に「私も読みましたよ」と言われた。その方は市民ランナーで、数十秒の会話だったが、ランニングという共通言語の面白さを感じた時間だった。

 

本書はケニア人、中でもカレンジン人という特定の地域のランナーが速いな謎に挑んでいる。

結論は複合的な要因かもしれない、しかし正直よくわからないというもの。一般的に言われている「高地での生活」や「子どものころから走って学校に通学」は要因の一つに過ぎないと、複数の研究者の見解を交えて説く。

 

印象的なポイントは2つ。

① 身近に速いランナーがいて、自分もそうなれると信じぬくことの重要性の示唆。1マイル4分の壁を切ったバニスターのあとに、複数のランナーがこの壁を切った事例にあるように、心理的な要素は多分に影響があるようだ。自己暗示、自分を信じる。この力は大きい。

② 速さの理由を追うためだけの研究費の獲得は困難。研究には資金が伴う。その研究目的が、資金提供者側(スポンサー)の不利益の可能性があるものであれば、当然資金は拠出されない。純粋な研究もビジネスからは逃れられない。このような理由で敢えて手が付けられていない研究分野は数多あるのだろう。

 

<目次>

第1章 グレートリフトバレー―プロローグ 略奪者カレンジン

第2章 グラスゴー―遺伝子狩りと科学者の夢

第3章 コペンハーゲン―運動生理学者の葛藤

第4章 ロンドン―科学とスポーツ

第5章 カプサイト―キャンプという独特の仕組み

第6章 モンバサ―彼らが走る理由

第7章 エルドレット―競争心にあふれたメンタリティー

第8章 東京―エピローグ 謎解きの行方