「本当に欲しかったものは、もう~Twitter文学アンソロジー」
<所感>
そういえばガラケー時代にはケータイ小説と呼ばれたジャンルがあった気がする。
といってもその内容はよくしらないのだけれでも。
時を経て、いまはTwitter文学。
(どうでもいいがX(エックス)になってもTwitterの知名度がバツグンだなあ。元に戻せばいいのに)
Twitter文学は140文字が1パラグラフで構成されている。
ただそんな文章構成の特徴なさておき、本作の根底にあるのはSNSの特性から紐づくものだろう。
それは承認欲求への嫉妬と自虐。
この作品には一流大学卒、一流企業、タワマン、SAPIXが幾度もでてくる。
まるでそれが成功の証のように。
そして時には自分がそうなっていることを自尊し、逆にそんな他人を見て嫉妬する。
自分の誰かが幸せになっていることが妬ましい。
でも実はそんな自分は嫌なのだ。
でもなぜかそう感じてしまう。
他人が目に入るから、比べてしまうから、比べざるを得ないから。
自分の視線は自分を見るために使いたいもの。
<著者>
麻布競馬場 @63cities
霞が関バイオレット @NEOKASUMI_No1
かとうゆうか @plasticat_y
木爾チレン @1000ve
新庄耕 @shinjo_kou
外山薫 @kaoruroman
豊洲銀行 網走支店 @toyosubk88
pho @ohp_pho
窓際三等兵 @nekogal21
山下素童 @sirotodotei