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【書籍】「最強のスポーツビジネス」池田純

*本書は2017年度に「ナンバー・スポーツビジネス・カレッジ」第一期で行われた講義が抜粋・再構成されたもの。

 

<所感>

印象的なのは井上康生の章。 

「最強かつ最高選手の育成」という目的を掲げ、そのためには「柔よく剛を制す」ではなく「重剛一体」を掲げて技術と体力の両方に重きを置くという効果的な手段がと取られている点が印象深い。

とかく目的と手段は混合しがちである。

しかし今回の井上 柔道全日本男子監督における目的と手段の成果は東京五輪を見れば明らか。

 

また自分がいなくても同じ方向性が継続する組織つくりに主眼をおいている点は、マネジメントのやり方の一つとして参考になる。

ポイントは全ての成功体験は今の時代に当てはまるとしていないという危機感を持っていること。

変化に対応できるものが勝者。生物の進化論の格言が読み取れる。

 

<目次>

以下の方々との講義や対談が掲載。

鈴木大地、(スポーツ庁長官)スポーツ基本計画が示す日本の未来

為末大世界陸上男子400mハードル銅メダリスト)アスリートのキャリアとスポーツベンチャー

大河正明(Bリーグチェアマン)バスケットボールとアリーナの可能性

島田慎二(株式会社千葉ジェッツふなばし代表取締役社長)チームを再建し、人を呼ぶ方法

田嶋幸三日本サッカー協会会長)「育成日本」復活の真意とは

井上康生シドニー五輪柔道男子100kg級金メダリスト)日本柔道はなぜ復活できたのか

齋藤精一(株式会社ライゾマティクス代表取締役)スポーツとエンターテインメント、テクノロジーの幸福な関係

岩渕健輔(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会理事)2019年、そしてその先のラグビーのために

上野裕一(一般社団法人ジャパンエスアール会長)サンウルブズ、スーパーラグビー参入までの道

ジム・スモール(MLB JAPANヴァイスプレジデントアジアパシフィック)MLBのアジア戦略とWBC