最前列のブロックへ移動する。
ライブ前にツネさんの映像が流れる。
自分が参加したライブもあるが、それよりも3人の歴史が、3人が過ごした時や経験が走馬灯のように流れる。
目頭が熱くなる。
「あの頃はよかった。あの頃は最高だった」
こんなことを言う大人にはなりたくなかった。
昔至上主義は今を否定することだし、新しいものを受け入れる柔軟性が無いこと意味し、これ以上の成長ができない人間だと思っていたから。
しかし難波さん、健さんの二人にとって、恒さんのいないハイスタは正直あの頃のハイスタではないだろう。
しかし二人は前を向いて進もうとしている。
「ハイスタがしたい。ハイスタは終わらない」と言ってくれた。
心の底はわからない。そうやって自分を鼓舞しているだけかもしれない。
でもそれでもいい。
ハイスタが続く限り、青春は続く。
昔の「あの頃」は今もそこにあった。
そしてこれからもあるかもしれない。あって欲しい。
その時にまたここに来れるように。
そして、終演後、ふと思う。
もうこれからのハイスタではGrowing upやWe're All Grown Upはやらないのだろうか?
これらの曲は恒さん、難波さん、健さん3人のものはずだ。
新しいドラムとともにこの曲を奏でる時がくるのだろうか。
もっともハイスタらなら、そういう状況を含めて「Growing up」というだろうけど。
「あの頃はよかった。あの頃は最高だった」
昨日のサタニックを振り返ってそう思う。
そして、きっと、次のハイスタのライブに参戦した翌日にもそう思いたい。
この積み重ねが青春だ。