「怪しい人びと」東野圭吾
<所感>
短編集。
短編集ゆえに物足りなさもあるが、たっぷりの充実感を求めるのは酷かもしれない。
さらりと気楽に読む。これは本作への正しい姿勢。
寝ていた女…ひとは見かけによらぬもの。そして男にとって女性は永遠にミステリー。
甘いはずなのに…もう一つの理由はいかにもミステリーでよい。しかしさすがにあの老人の設定には無理がある。
灯台にて…オチが読める展開。それであってもついつい読んでしまうのは前半部分の人間関係の記述の上手さによる。
<目次>
寝ていた女
もう一度コールしてくれ
死んだら働けない
甘いはずなのに
結婚報告
灯台にて
コスタリカの雨は冷たい