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【書籍】「アート×テクノロジーの時代 社会を変革するクリエイティブ・ビジネス」宮津大輔

<メモ>

チームラボ、タクラム、ライゾマティクス、ザ・ユージーンの最先端テクノロジー・アート創造企業4社に注目。

チームラボとタクラムについて、メモ。

 

  1. チームラボ

・在宅勤務やノマド・ワーキングは一切許可していない。

理由1:高度にクリエイティブな仕事はパートごとに切り分けることができす、役割分担が難しいので。

理由2:Face to faceは非言語が生む新しい価値を含む情報交換が可能(言い換えると言語化される時点で多くの情報が抜け落ちる)

理由3:人は人によってテンションがあがるから。

 

 

注:ただし、上記の在宅禁止は本書発刊2017年5月時点。2020年9月現在では新型ウイルスの影響でさすがに在宅勤務は解禁になっている模様。

 

  1. タクラム

・デザインとエンジニアリングを越境、融合させる。重要なのは振り子の思考=二つの異なった視点間を行き来する。

→物事を二項対立で捉えることではなく、相対化して考えること。

 

・依頼である課題から作品誕生に至る思考

(課題)未来の水筒をデザインする

(課題の前提)将来的には水質問題で供給可能な水が限られた世界になる。

(課題の再定義)そもそも水は人体にとってなぜ必要か?

発想の転換)人間が排泄、放出する水分を極限まで減らせば、必要な水は少なくなる。

(作品)水分摂取を抑え、体内に留める人工臓器を含むプロダクト群「Shenu: Hydrolemic System」の誕生。

 

・課題解決型デザインとは異なる課題提起型デザインに基づく

 

  1. 日本的思想

・視点の違い

西洋の遠近法…画家の視点中心

近代以前の日本画的視点(平面)…視点が限定されず、視点の移動が自由

 

アニミズム的思想とIoTの親和性

アニミズム思想…古来より自然に崇拝の念を持つ。八百万の神付喪神(永い年月を経た道具に宿る神や精霊のこと)

IoT…世の中のあらゆるものをネットワーク化して相互通信を行う

アニミズム的思想はIoTと親和性が高く、共通点も多い。