「ポスト平成のキャリア戦略」塩野誠、佐々木紀彦
<所感>
この手の本の中では良書に入る。最も発刊2017年時点で著者は42歳と38歳なので、30代前半まで目を通すといいと思う。
・全世代:ハングリーさをもってチャレンジせよ。
・40代:決断力をもつ。部下に嫉妬しない。ビジネス余命を意識する。
メモ
・ネットの発達と普及で資料検索や業界人へのアプローチは容易に。受け身である必要はない。
しかし多くの日本人は動かない。日本人は自由の刑に処されている。
・日本の就職は職ではなく、〇〇会社と言うシステムへの就職。チャレンジ童貞が多くなる。
・身銭を切って社内のために何かするとうパブリックマインドが無い。
・日本人は安全保障や国際政治のリアリティが欠如。深く議論できる論客が必要。
なお、本書では若い世代で目立つ論客として三浦瑠麗氏を挙げている。
ただし、これは目立っている方の例として述べているもので、論客としての質には言及していないと読める文章となっている。
この書き方によってかろうじて本書の品質が保たれていると言えるかもしれない。
<目次>
第1章 ハングリー&ノーブルな生き方
第2章 日本という大天国に、危機が迫っている
第3章 AIという黒船。「若者の下克上」が始まる
第4章 20代のうちに自分をリセットせよ
第5章 30代はリーダー経験を必ず積むべし
第6章 40代からは教養と人脈の勝負になる
第7章 優秀から偉大へ