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【書籍】「官邸官僚が本音で語る権力の使い方」兼原 信克/佐々木 豊成/曽我 豪/髙見澤 將林

「官邸官僚が本音で語る権力の使い方」兼原 信克/佐々木 豊成/曽我 豪/髙見澤 將林

 

<所感>

第2次安倍政権の内閣官房副長官経験者3人と新聞記者の対談集。

この新聞記者は、あんなにも感情的に安倍政権をこき下ろした朝日新聞の人間というキャスティングがなんとも味がある。

良書。

 

安倍氏の流儀として、大臣と官房長官の意見が対立した場合は、互いに意見を言わせて最後には自分が最終判定者として決断をくだすというパターンがあったと語られてる。

それだけで最高責任者としての胆力がある人間だったということだ(でないとあれだけ期間で政権が続かない)

 

本書で語られる内容は、そいうことを国会議員が国会でも議論すべきというものばかり。

国会というかマスコミと結託した特定野党の政治ショーとなっていることは嘆かわしい。

 

元官僚の一人は財務省出身。

この人は国債費を除き政策経費と税収でのプライマリーバランス達成が第一歩と至極まっとうなことを語っている。

国債費まで含めたプライマリーバランス均衡を目標にしている)

また、消費税率を上げると税収が上がるが、消費が冷え込むので単純な税収増とならないとも。

財務省にこんな人がいるのか。この内容を財務省に言ってください。

 

<目次>

第1章 官邸主導の虚実

第2章 危機管理への対処

第3章 安全保障の司令塔としての官邸

第4章 予算編成、財政、通商問題

第5章 インテリジェンス

第6章 メディアと戦略コミュニケーション

第7章 内閣官房内閣府の役割分担