「アフターコロナのマーケティング戦略 最重要ポイント40」足立光、西口一希
<所感>
P&Gの出身者がマーケティングを語る本。
マーケティング論のイロハというよりも実践を通じで学んだマーケティングの再定義の色合いが濃い。
・最終顧客とのつながりが見えない製品はコモディティ化する
・まずWhoとWhatを考える。結果としてHowが決まる。
・BtoBでもBtoCでも同じ。
マーケティングは「差別化」ではなく「独自化」。
差別化を意識するとどうしても他社を見る。そうすると他社に引っ張られてします。なので独自化が大事。
この観点はとても重要と感じる。
残念だったのはマーケティング上のKPI(Key performance indicator)やKGI(Key goal indicator)についての事例が無かったこと。
この点はコンサルでよく相談されるテーマだと。それはそうだろう。気になる
これ、画一的な解が無いことは容易に想像がつく。上述の「他社に引っ張られる」という点と速攻矛盾するが、ここは具体的な例を述べて欲しかった。
もしかしたらそれを聞きたければ著者にコンサルを依頼して欲しい。それが本書の最大の意図かもしれない。
<目次>
目次
イントロダクション コロナ前後で、何が変わったのか?
第1章 デジタル時代のマーケティングの誤解
第2章 顧客理解における誤解
第3章 ブランディングの誤解
第4章 プロモーションの誤解
第5章 戦略策定の誤解
第6章 アフターコロナのマーケティングで何を考えるべきか
アフタートーク コロナ後にこそ、差別化ではなく独自化を目指そう