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【書籍】「イノベーションへの解 実践編」スコット・アンソニーら

イノベーションへの解 実践編」スコット・アンソニー

 

<所感>

2020年に亡くなった「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセン教授が唱えた破壊的イノベーションの理論を実践するための必要事項が書かれている。この手の本は、結局試してみてナンボであり、行動無しでは読む意味がない。ほとんどの企業で働く社会人に参考となる点があるはずの良書中の良書。

 

  1. 定義

破壊的イノベーション…「必要にして十分」な性能を再定義して新しい市場を造ること。対義語:持続的イノベーション…既存技術の性能の向上で成長すること。

 

  1. 破壊的イノベの重要な心得とステップ

・品質は相対的…絶対的によい品質はない。品質のよさは場合によるもの。

・破壊的イノベを行うタイミング…それをする必要が無い、まさにその時。

・「(顧客)は(状況)において(問題)を解決したがっている」この文を埋める。さらに、(状況)の背景を深掘る。その目的は?解決策の制限する障害は?

 

3.チーム結成と運営

・メンバーには今後直面する可能性の高い課題を経験した人を選ぶ。

経験の例:曖昧さへの対応、ジュ分な資源が無い環境下での業務采井、実行型の実証。

・問題解決者は少ないが、評論家は多い。「一言言いたい」への返答「それが問題である点はわかっている。わからないのはその答え。何か提案はある?」

・評価はインプット、プロセス、アウトプットの3軸で。

 

<目次>

はじめに 成長達成の指針

第一章イノベーションの前提条件

第一部 機会の識別…第二章「非消費者」の識別、第三章 過剰満足状態の顧客の識別、第四章 「片づけるべき用事」の識別

第二部 アイデアの公式化と具体化…第五章 破壊的アイデアの開発、第六章 戦略のパターン適合性評価

第三部 事業の構築…第七章 創発的戦略をマスターする、第八章 プロジェクト・チームの結成と管理

第四部 組織能力の構築…第九章 イノベーションのための組織構造、第十章 イノベーションの評価指標

第十一章 結論