投資と読書と平凡サラリーマンの私。

読書とランニングと投資を行う平凡な社会人のブログ

【書籍】「2時間でわかる政治経済のルール」倉山満

<所感>

学校で学ぶ必須項目として欲しい内容。公民や社会科の授業で衆議院参議院の違いを学ぶのかもしれない。それよりも、その違いによりそんな政治運営がもたらされているのか。実態というよりも生々しい現実。未来を担う若者と今を支える現役世代が頭に入れておかないと、ただ翻弄されるだけになる。

 

ポイント:

  1. 自民党の派閥・・・最大の特徴は派閥。派閥が総理大臣を決める。派閥の幅の広さ(いわゆる右から左まで)は逆に強み。野党が要らないので、自民党は与党であり続ける。リスクは某宗教の信者依存。

2.財務省・・・権限強すぎの官僚。圧倒的に最強の省庁。財務事務次官は帝王。デフレの犯人。

3.内閣法制局・・・議員立法を阻害する官僚*。国会議員(=立法府の議員)なんだから法律つくれ!と言われても、ここに止められる。

(*阻害要因はもうひとつあり、それは衆議院参議院において全会一致の原則があること。これが日本にスパイ防止法ができない理由という現実はもっとマスコミは報道して欲しい。無理だろうが。)

 

<目次>

第1章 日本の政治はカレンダーで決まる

第2章 日本の運命は国際情勢で決まる

第3章 日本の経済は日銀で決まる

第4章 日本の総理大臣は参議院選挙で決まる

第5章 国民の未来は官僚が決めている