「思考の質を高める 構造を読み解く」河村有希絵
<所感>
構造化=多くの情報から自分や相手にとっての重要な情報を抽出して、その関係性を認識して、納得がいくように証拠を紐づけて提示すること。
私は構造的に文書を書いたり読んだりできませんでした、、とかいいつつ著者は東大/ボスコン/ノースウエスタンMBAというキラキラ経歴。
しかしよくあるコンサル出身です、ロジカルシンキングです的な内容になっていない。
文章読解を通じて論理力を鍛えましょう。
論理力とは相手がどんな根拠で何を言っているということです。
これをと小学校の教科書の文章を通じてわかりやすく丁寧に説明している。
逆に言えば安易な文章であっても構造化をイメージして読むことが重要ということ。
著者が、この点があまりちゃんとなされていないと感じたからこそ、本書ができたのだろう。
社会人の書く議事録も構造化が重要。
打ち合わせで時系列に書いたメモをを構造化してから議事録を書きましょうという点は若手はもちろんベテラン社会人にも当てはまる。
だがもはやChatGPTによってメモから構造化された議事録が一瞬でできるようになりつつある。
効率化の観点ではとてもいいツール。
しかしこればかりに頼ると文章を読み解く能力が退化するのではという懸念がぬぐい切れない。
<目次>
第1章 「構造を読み解く力」とは何か?
第2章 論理を読み解く
第3章 人物の心情を読み解く
第4章 思考を組み立てる