「大事なことに集中する―気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法」カル・ニューポート
<所感>
ディープ・ワーク…注意散漫のない集中した状態でなされる職業上の活動
シャロー・ワーク…あまり知的思考を必要としない補助的な仕事。注意力散漫な状態でなされることが多い。
このようにワークを大別して、ディープ・ワークに取り組もうという内容。
ポイントはマルチタスクをしないこと。これはよく言及される点。
本書の本質はそこではなく、ディープ・ワークを行う能力の価値はますます高くなる。しかし一方で、その能力自体は低下する。ゆえにディープ・ワークというスキルを磨くことが重要と提言していることだ。
マルチタスクをしないというのはその手段の一つに過ぎない。
ディープワークで重要なのは集中力の維持。
例えばある件について短いやり取りを何度も行う、それこそSNSの一言メッセージのやり取りは集中力を乱すものだ。
これを回避するにはメールならばひとつのメッセージでしっかりと答えるということになるのだろう。
しかし昨今は長ったらしい年配者構文と言われるだけかもしれないけれど。
あとディープワークに注力するために、簡単に連絡が取れる人にならない、(一見矛盾するが)一人で仕事をしないこともその戦術として挙げられている。
ひとつでも自分のヒントとし、実行したい限り。
<目次>
第1部 「ディープ・ワーク」という考え方
第2部 「ディープ・ワーク」を実践するために