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【書籍】「総務省解体論」原英史

総務省解体論 強すぎる権限が国家の機能不全を起こす」原英史

 

<所感>

なぜ既得権益があるのか?それは誰かの利益になるから。

その利益が省益(省庁の利益。ほぼ天下り先の確保と同意)である場合、既得権益を無くすためにはその省庁がもつ権限を無くすことが解決策となる。

しかし簡単にはできない。

 

そんな既得権益の最たる例が、総務省の持つ通信・放送分野の許認可権、つまり電波の割り当てができる権利をもつ。これが強烈な既得権益を生み出している。

ここで住なのは電波は国の財産であり、そして有限であることだ。

 

そして、もちろんこの利益を受けているのが、現在の通信・放送業者(メディア)である。

ここに族議員が加わり、それぞれの利益構造を維持する。

これが総務省発の既得権益

 

この壁を崩すのは容易ではない。

守られた世界では、例えば「メディア業界の健全な競争」は起きないし、「言論の自由」も順守されない。

 

まずはこの事実を一人一人が理解することが第一歩と思うが、その一歩のハードルがとても高い。

 

<目次>

第1章 国家の心臓部の機能不全

第2章 接待問題の根源は「電波割当」

第3章 競争と革新が阻まれた「放送行政」

第4章 テレビ衰亡を招いた「放送行政」

第5章 地方自治を信用しない「自治行政」

第6章 分断された「行政改革

第7章 総務省の外郭組織

終 章 総務省改革プラン

 

【雑記】東京五輪の閉会式と冬季五輪の見どころ

開会式に続いて何とも言えない閉会式が終わった。批判だけする人間にはなりたくないがアイヌ琉球の踊りのくだりは政治的意図満載で絶句。復興五輪はどこへ?
 
一方でやはりスポーツの力は感じた。興奮、喜び、そして残酷さ。男子400mリレー、女子トランポリン森選手、体操内村選手。儚い。
 
批判を覚悟で言うと空手(形、組手)はオリンピック競技であるべきかは疑問。自分に知見がないだけかもしれないが。特に形。気合とキレが大事というがそれがスポーツなのか?ボクシングのシャドーとは違うのか?もはや茶道の所作でもいいのでは?
もちろん選手は悪くないが。
 
次は北京五輪
東京五輪反対派の人がこの冬季五輪の開催に対いしてなんと言うのか。これが一番の見どころ。

【雑記】競歩より速い市民ランナーは2%

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心拍数


男子20キロ競歩。見事に日本人選手が池田選手が銀&山西選手が銅メダル!

陸上競技のメダルはそれだけで快挙。

しかも二人同時は快挙&快挙。

競歩がライブ中継されるのはまさにオリンピックならでは。

 

池田選手のタイムは20キロを1時間21分14秒。

1kmペースは4分3秒/km、時速14.7km。

このペースで「歩い」ている!!

 

ハーフマラソンなら1時間25分26秒。

フルマラソンならば2時50分52秒。

 

ハーフを85分で完走できるランナーは市民ランナーの中でもごく一握り。

「日本ハーフマラソンランキング」によると上位2%以内。

 

結論1:競歩の選手は98%の市民ランナーが走るよりも速く歩いている

結論2:歩きを突き詰めたときの速さは異次元

 

PS 昨日、4分半/kmペースで7km走ってみた。心拍は平均151、最高162.。

ラソンの30km以降でペースダウン必至の結果である。

 

 

 

【雑記】高校野球予選の試合数と東京都のPCR陽性者の関係

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データ比較。
①東京都のPCR陽性者数と首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)の高校野球の地方予選の試合数の推移
高校野球の試合は観客あり。
試合数のピークの約2週間後にPCR陽性者数のピークが発現。
新型コロナウイルスの潜伏期間は最大14日間と言われていた気が。
 
②東京都のPCR陽性者数と死亡者数の推移
陽性者数の増加は死亡者数の増加につながっていない。
 
尚、①では、観客数のデータが欲しかったが見当たらず。
ということで地方大会の日程表から試合数を収集した。
なんとも面倒でした。
 
 
 
 

【書籍】「ズッコケ三人組の卒業式」那須正幹

ズッコケ三人組の卒業式」那須正幹

 

<所感>

21年7月、ズッコケ三人組シリーズの生みの親の那須正幹先生が亡くなった。

 

ズッコケシリーズは小学生時代にドハマりした作品である。

出会ってから発刊分をむさぼり読んで、年に2回の新作が楽しみだった。

しかしいつしか読まなくなり、リアルタイムで読んだ最後は1991~1992年ぐらいか。

長らく遠ざかっていたが今回の訃報を機に本編シリーズの最終巻「ズッコケ三人組の卒業式」(2004年発刊)を読む。

約30年ぶりに会う三人組なのに、とてもよく覚えている。

小学生時代の記憶力は凄い。

 

一方で、当時は気が付かなったこともに気が付くようになっている。

花山第二小学校の卒業式では、

 

・日の丸や小学校の旗以外にも韓国、北朝鮮パキスタン、中国、イギリスといったさまざまな国の国旗がかざられている

君が代の斉唱のつぎに韓国をはじめとする6か国の国歌がながれはじめて、子どもたちが歌う

自分の国の国歌だけではなく、たった一人でも在籍している外国人のために、その国の国歌を歌う。

 この地区のおとなたちにも十分に理解されている

 

だそうだ。

 

花山第二小学校はあくまでも日本の公立学校(のはず)。これはなんのためか。

作品によると「花山第二小学校ではいろいろな国の子どもが在籍しているから」「自分の国の利益ばかりを考えないで、外国のことも思いやる人間になってほしい。その心が世界平和につながる」からだそうだ。

 

この国家や国旗のエピソードは作品のストーリー自体には何も関係が無く、唐突感がある内容。

敢えて言うと著者がどうしても

調べると那須先生は1942年6月 広島県広島市生まれ。1945年8月6日は被爆している。

 

また、広島県と言えば1999年に卒業式での「君が代」斉唱をめぐって広島県立高校の校長が自殺した事件がある。

このような状況を鑑みると、自分の主義を主張するために挿入したと思われる。

(ちなみに那須先生が亡くなった際には破壊活動防止法に基づく調査対象団体の共産党が何かとtweetしていた)

 

今が1990年前半であれば、また自分が小学生ならば気がつかなかった違和感。

そこに気がついたシリーズ最終話の「ズッコケ三人組の卒業式」

 

著者の主張には賛同はしないが、それでもなおシリーズ全体(少なくとも当時読了した前半の20数作品は)の魅力は失われない。

なのでまだ読んでいない作品の読んでみようと思う。

 

謹んで、那須先生のご冥福をお祈りします。

 

ズッコケ三人組シリーズ(本編のみ。全50作品)>

 

1.1978年 - それいけズッコケ三人組

2.1979年 - ぼくらはズッコケ探偵団

3.1980年 - ズッコケ㊙大作戦

4.1980年 - あやうしズッコケ探検隊

5.1981年 - ズッコケ心霊学入門

6.1982年 - ズッコケ時間漂流記

7.1983年 - とびだせズッコケ事件記者

8.1983年 - こちらズッコケ探偵事務所

9.1984年 - ズッコケ財宝調査隊

10.1984年 - ズッコケ山賊修業中

11.1985年 - 花のズッコケ児童会長

12.1985年 - ズッコケ宇宙大旅行

13.1986年 - うわさのズッコケ株式会社

14.1986年 - ズッコケ恐怖体験

15.1987年 - ズッコケ結婚相談所

16.1987年 - 謎のズッコケ海賊島

17.1988年 - ズッコケ文化祭事件

18.1988年 - 驚異のズッコケ大時震

19.1989年 - ズッコケ三人組の推理教室

20.1989年 - 大当たりズッコケ占い百科

21.1990年 - ズッコケ山岳救助隊

22.1990年 - ズッコケTV本番中

23.1991年 - ズッコケ妖怪大図鑑

24.1991年 - 夢のズッコケ修学旅行

25.1992年 - ズッコケ三人組の未来報告

26.1992年 - ズッコケ三人組対怪盗X

27.1993年 - ズッコケ三人組の大運動会

28.1993年 - 参上!ズッコケ忍者軍団

29.1994年 - ズッコケ三人組のミステリーツアー

30.1994年 - ズッコケ三人組学校の怪談

31.1995年 - ズッコケ発明狂時代

32.1995年 - ズッコケ愛の動物記

33.1996年 - ズッコケ三人組の神様体験

34.1996年 - ズッコケ三人組と死神人形

35.1997年 - ズッコケ三人組ハワイに行く

36.1997年 - ズッコケ三人組のダイエット講座

37.1998年 - ズッコケ脅威の大震災

38.1998年 - ズッコケ怪盗Xの再挑戦

39.1999年 - ズッコケ海底大陸の秘密

40.1999年 - ズッコケ三人組バック・トゥ・ザ・フューチャー

41.2000年 - 緊急入院!ズッコケ病院大事件

42.2000年 - ズッコケ家出大旅行

43.2001年 - ズッコケ芸能界情報

44.2001年 - ズッコケ怪盗X最後の戦い

45.2002年 - ズッコケ情報公開(秘)ファイル

46.2002年 - ズッコケ三人組の地底王国

47.2003年 - ズッコケ魔の異郷伝説

48.2003年 - ズッコケ怪奇館 幽霊の正体

49.2004年 - ズッコケ愛のプレゼント計画

50.2004年 - ズッコケ三人組の卒業式

 

【書籍】「哲学のモノサシ」西研(著)、川島易(絵)

「哲学のモノサシ」西研(著)、川島易(絵)

 

<所感>

挿絵満載の哲学の本。絵本のような感覚で哲学に触れることができる良書。

ここでいう哲学は学問における「哲学」ではなく、その本質である。

 

Q哲学とは?

Aある問いへの答えではなく、問いかけそのものに目を向けること。

 

どうしてその問いがあるのか?それに対して自分は何を感じるのか?

 

疑問や質問にとにかく答えを求めがちである。

しかしその問いかけの背後にあるものはなにか?

そう考えると実生活や仕事でも哲学が活用できる場は多いはずだ。

 

<目次>

哲学はどうやってはじまったのか

哲学するってどんなこと

哲学の特徴はどんなところ

考えても「無駄」なんじゃない

生きてる意味はどこにある

じぶんを問うこと・普遍的に問うこと

どこから・どうやって考えていけばいいのか

「科学」ってどういうもの

絶対にただしい知識なんてあるのかな

科学は世界を説明しつくせるか

【雑記】PCR陽性者の死亡率をどうみるか?

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死亡率比較

年代別PCR陽性者の死亡率と過去の年代別死亡率(ここでは2009年のデータを使用)を比較。
いずれも高齢世代ほど死亡率は上がる。そりゃそうだ。
考察の一歩目は、この両者の値に有意差があるかを考えること。