「イノベーション・オブ・ライフ~ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ」
クレイトン・M・クリステンセン
<所感>
結局は「人と比べない」ということに尽きる。自分が自分を評価する尺度をひたすら考える。これが大事である。そして「考えること」、それこそが人生で学ぶべきものとなる。
「イノベーションのジレンマ」で世の中のイノベーションに文字通り風穴をあけたクリステンセン。ハーバード生じゃなくても、読む価値がある人生訓。
<メモ>
1) 人生に望むこと
・幸せで成功するキャリアが歩む
・良好な人間関係を幸せのよりどころにする
・誠実な人生を送る
2) キャリア論
・大事な決断を下す際の指針は「何を考えるか」ではなく「どう考えるべきか」。
・人生は意図的な戦略と新たな創造的戦略からなる。後者の機会を締め出してはいけない。
3) 戦略思考の罠
・戦略の成功に向かう考え方→これが成り立つためには何が言えればよいか?
・特に最も重要な仮定をすばやく、できるだけ費用をかけないで検証する方法を考える。
・アルマ・ビデによると成功した企業の93%は当初の戦略を断念。成功したのは当初の戦略を失敗した後に資金があったので、方向転換できたこと。
4) 限界志向の罠
・限界費用と総費用。限界費用は一見安い、しかし結局、総費用を上回るケースが多い。
既存企業が競争力を失う典型例。
・避けるための方法は妥協を始めないこと。人生でも同じ。
5) キャリアと人生に幸せを見出す
・成功している製品やサービスには「片づけるべき用事がある」
(例:ミルクシェイク→長時間の運転の手持ちぶたさを満たすため)
・人生でも同じ。仕事でもプライベートでも、自分は何の用事を片付けるためにそこにいるか?
・人生の目的を知ることに時間を使う。そして人生を評価する尺度を理解する。