「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」ドリー・クラーク
<所感>
ベストセラーの「LIFE SHIFT」(ライフ・シフト)では人生100年時代となり人生のステージは複数存在する、そして、金銭以外の資産(家族・友人、健康、知識)を築こうというものであった。
本書も長寿命化が前提。
なんでも長い目で見よう。目先のことだけにとらわれてはいけないとのこと。
じゃあ、やるべきことは?人はすぐに解を求める。
そして解は特に面白みがない。とにかくやってみる(=打席に立つ)、必要な努力を理解して継続する。以上。
残念ながら速攻性の無い解である。
しかし「必要な努力」は何かと定義するかは難しい。
あくまでも「自分の目標」にとって必要なことであるので、絶対的な定義はできないからだ。
また本書は本当に困ったときに頼りになるのは友人と語る。
これはライフ・シフトに通じる部分で、人間関係という無形資産が大事ということ。
(SNSのフォロワー数は可視化できるが、それはここでいう資産とは別物であると思う)
もちろん何もせず人間関係が形成できることは無い。
著者は戦略的に、誰かと知り合ったとしても「一年間は何も頼まない」ことにしているという。
長寿命化になればなるほど人生には行動が求められる。
<目次>
パート1 余白
第1章 私たちはなぜこんなにも忙しいのか?
第2章 魅力的なことに対しても「ノー」と言う
パート2 集中
第3章 正しい目標を設定する
第4章 新しいことに挑戦する
第5章 波で考える
第6章 戦略的レバレッジ
第7章 正しい人々、正しい部屋
パート3 信念
第8章 戦略的忍耐
第9章 失敗を再定義する
第10章 収穫する