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【書籍】「風評被害~そのメカニズムを考える~」関谷直也

風評被害~そのメカニズムを考える~」関谷直也

 

<所感>

被害が生じる際には、必ず加害する存在がある。

風評被害のメカニズムとは、誰が風評加害を行っているのか。

これに尽きるのではないだろうか。

 

最近話題の処理水の排出も然り。

基準値未満の処理水を排水。科学的に問題がない。

なのにこれで問題がないのかと、問題提起の体をした不安をあおる報道。

これを行うことが風評加害であり、風評被害の原因だろう。

 

なお、海中へ排水という処理方法は他国でも絶賛実施中。

この方法が問題があるかもしれないのならば、すでに実施しているところに即中止を求めるの先決だろう。

しかしそなことはしない。何故。

 

東京都知事築地市場移転の際に「安全だが、安心ではない」という暴言を残した。

政治家のやることは科学的に安全だという点を伝えて安心にさせること。

安心ではない~と言えるのは責任のない評論家やコメンテーターで十分。

 

<目次>

第1章 風評被害とは何か

第2章 「放射能パニック」と風評被害

第3章 原子力事故と風評被害

第4章 メディア報道と風評被害

第5章 安全と風評被害

第6章 流通と風評被害

第7章 観光産業と風評被害

第8章 企業・金融・保険と風評被害

第9章 東日本大震災における「風評被害」と「うわさ」

第10章 東日本大震災後の日本が抱えるジレンマ

終章 風評被害にどう立ち向かうか