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【雑記】信越五岳トレイルランニングレース110kは中止に。

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振返り


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3週目末に参加予定だったトレランの大会「信越五岳110k」は中止が決定

 

大会は距離110km、累積標高4670mというもの。

今回の目標は「①完走、②できればタイムは20時間以内」だった。

 

エントリーをした73週目からトレッドミルで累積標高を意識したトレーニング開始。

目安は1000m/週(斜度10度で10km分走る=登り1000m

あとは低~中程度の負荷で動き続けることができることが狙い。

また一回のトレーニング時間は60分以内。

この条件で目標完遂のために準備を実施。

 

大会中止決定までは予定通りのメニューをこなせていた。

これでどんな結果となるか・・・検証は来年以降に持ち越しである。

 

【書籍】「誰があなたを護るのか」原作:青山繫晴、作画:ヒロカネプロダクション

「誰があなたを護るのか - 不安の時代の皇」原作:青山繫晴、作画:ヒロカネプロダクション

 

<所感>

かつて出張でアブダビにいったときにドライバーと話をした。彼が何人か忘れたが、イスラム教信者であった。

会話の中で暦や歴史の話になった。イスラム教国にはイスラム暦という独自の暦がある。西暦622年からスタートしている。なるほど。

ちなみに日本にも独自の暦がある。皇紀といって紀元前660年からスタート。つまり今は2600年以上。言い換えると日本の歴史は2000年以上ある。

こういうとめちゃめちゃ驚いていた。

しかし「なんでそんなに国の歴史が続いているのか?」。この質問には答えられなかった。

この本にはその答えがある。

 

そして女性天皇と同列に女系(母系)天皇を語ることへの違和感やその背後にある意図に気が付く。そんな本。

 

自国の歴史を学ぶことに右も左もない。

寧ろ世界がボーダレスになっている今こそ学ぶとき。

 

<目次>

裸の姿を見よ―前書きにかえて

プロローグ 天皇陛下って?

第1章 天皇陛下は何のためにいらっしゃるか

第2章 天皇陛下万世一系って何 前編 国産み

第3章 天皇陛下万世一系って何 後編 女性天皇女系天皇

第4章 旧宮家って何

エピローグ

『誰があなたを護るのか―不安の時代の皇』解説

あなたのこゝろへの手紙―後書きにかえて

【書籍】「世界最古の日本国憲法」三山 秀昭

「世界最古の日本国憲法」三山 秀昭

 

<所感>

端的に言って良書。

 

本書は政治家でもまして憲法学者でもない人が書いたという点でよい。

著者は元政治記者であるが、派閥記者が永田町記者でもない印象を受ける。

そのために、憲法はこうあるという「べき論」ではなく、事実が中心書かれている。

 

世の中に数多の学問があり、日本にも多くの分野で「学者」がいる。

それぞれの学問分野やその学者は尊重されるべきと思うが、唯一、日本の憲法学者の意義には疑問がある。

決して日本国憲法は一字一句全てが正しいという視点に立脚し、もしその解釈が実態と乖離があっても決して憲法に不備があるとは言わないということだ。

これは宗教学であれば神が創った教典を不変真理とするのは理解できる。

憲法は神が創造したのか?

 

憲法というと9条に着目される。これは非常に重要なのだが、憲法の改正手続について規定した96条の存在理由が尊重されないといけない。

(最も、憲法に尊重しなくてよい条文はないのだが…)

 

改正規定が定められているのに、改定の議論すらしない(させない)現状はそもそも憲法を蔑ろにするものであり、立憲主義でもなんでもない。

 

改憲、加憲、創憲等の憲法学者の言葉遊びは無視して、議論する。

この一歩のために、本書は読むべき価値がある。

 

個人的に天皇の国事行為を規定した7条の矛盾点*は初耳でためになった。

 

憲法では国事行為の4番目に「国会議員の総選挙の施行を公示すること」と規定されている。

しかし、参議院憲法46条において「…三年ごとに議員の半数を改選する」とあり、全ての議員が対象の選挙である「総選挙」は実施でず、矛盾が生じている。

 

 

<目次>

「世界最古の日本国憲法

戦後政治の“振り子現象”

ダブルのアクロバット・サーカスによる「政権交代

村山政権の歴史的解釈改憲

歴代政府、裁判所による解釈改憲の変遷

民進党憲法に対するスタンス

共産党による解釈改憲

公明党憲法解釈の変遷

堂々と改憲を唱える野党「おおさか維新の会」

憲法を添削、採点してみよう

憲法論議のうねり七波

いわゆる「巻き込まれ論」について

なぜ「世界最古の憲法」になり、「解釈改憲」が多いのか

では、どうする?

【所感】「実力も運のうち 能力主義は正義か?」マイケル・サンデル

「実力も運のうち 能力主義は正義か?」マイケル・サンデル

 

<所感>

「努力と才能で、人は誰でも成功できる」という能力主義メリトクラシー)。

一見その通りと思えるが、これは新しい階級制度となりうる。また能力主義の根底には「経済価値(稼ぎ)=その仕事の倫理価値」という認識が広まっているのが問題、と筆者は説く。

 

この本は答えのない問題を議論する哲学本。

答えが無いゆえに様々な視点でとにかく対象となる事象に切り込む。

切り込み方は細分化され、「~主義」「~思想」などの名称がつけられる。

とにかく答えはなんだ!と考えてしまうとこの手の本は読めない。

 

哲学の意義がそうであるように、どれだけ考えに考え抜くのか。

それを味合うことが本書の読み方と思う。

特に「学歴偏重主義は容認されている最後の偏見」という視点は面白い。

 

さて、能力主義の残酷な現実。それは一見平等に見えつつ経済格差が隠れていること。

例えばハーバード大学の学生の3分の2は所得規模が上位5分の1の仮定の出身だ。

しかし自分の努力のおかげでエリートの立場となった人は傲慢になる。

これは本当に平等な世界なのか?と筆者は語る。

 

著者はまず「能力主義によりエリートとなることができる今の環境に感謝を」という。

今現在の能力主義はあくまでも過去の人々が勝ち取ったもの。

現代社会なので能力主義の恩恵を受けられるんですよと。

 

これは言い方を変えると「謙虚になりましょう」と言えるのかもしれない。

しかし本書では「謙虚」という言葉は出てこなかった(少なくとも一読した限りでは)

どうしてだろう?この点が本書最大の疑問点。

 

<目次>

序論―入学すること

第1章 勝者と敗者

第2章 「偉大なのは善良だから」―能力の道徳の簡単な歴史

第3章 出世のレトリック

第4章 学歴偏重主義―何より受け入れがたい偏見

第5章 成功の倫理学

第6章 選別装置

第7章 労働を承認する

結論―能力と共通善

【書籍】「総務省解体論」原英史

総務省解体論 強すぎる権限が国家の機能不全を起こす」原英史

 

<所感>

なぜ既得権益があるのか?それは誰かの利益になるから。

その利益が省益(省庁の利益。ほぼ天下り先の確保と同意)である場合、既得権益を無くすためにはその省庁がもつ権限を無くすことが解決策となる。

しかし簡単にはできない。

 

そんな既得権益の最たる例が、総務省の持つ通信・放送分野の許認可権、つまり電波の割り当てができる権利をもつ。これが強烈な既得権益を生み出している。

ここで住なのは電波は国の財産であり、そして有限であることだ。

 

そして、もちろんこの利益を受けているのが、現在の通信・放送業者(メディア)である。

ここに族議員が加わり、それぞれの利益構造を維持する。

これが総務省発の既得権益

 

この壁を崩すのは容易ではない。

守られた世界では、例えば「メディア業界の健全な競争」は起きないし、「言論の自由」も順守されない。

 

まずはこの事実を一人一人が理解することが第一歩と思うが、その一歩のハードルがとても高い。

 

<目次>

第1章 国家の心臓部の機能不全

第2章 接待問題の根源は「電波割当」

第3章 競争と革新が阻まれた「放送行政」

第4章 テレビ衰亡を招いた「放送行政」

第5章 地方自治を信用しない「自治行政」

第6章 分断された「行政改革

第7章 総務省の外郭組織

終 章 総務省改革プラン

 

【雑記】東京五輪の閉会式と冬季五輪の見どころ

開会式に続いて何とも言えない閉会式が終わった。批判だけする人間にはなりたくないがアイヌ琉球の踊りのくだりは政治的意図満載で絶句。復興五輪はどこへ?
 
一方でやはりスポーツの力は感じた。興奮、喜び、そして残酷さ。男子400mリレー、女子トランポリン森選手、体操内村選手。儚い。
 
批判を覚悟で言うと空手(形、組手)はオリンピック競技であるべきかは疑問。自分に知見がないだけかもしれないが。特に形。気合とキレが大事というがそれがスポーツなのか?ボクシングのシャドーとは違うのか?もはや茶道の所作でもいいのでは?
もちろん選手は悪くないが。
 
次は北京五輪
東京五輪反対派の人がこの冬季五輪の開催に対いしてなんと言うのか。これが一番の見どころ。

【雑記】競歩より速い市民ランナーは2%

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心拍数


男子20キロ競歩。見事に日本人選手が池田選手が銀&山西選手が銅メダル!

陸上競技のメダルはそれだけで快挙。

しかも二人同時は快挙&快挙。

競歩がライブ中継されるのはまさにオリンピックならでは。

 

池田選手のタイムは20キロを1時間21分14秒。

1kmペースは4分3秒/km、時速14.7km。

このペースで「歩い」ている!!

 

ハーフマラソンなら1時間25分26秒。

フルマラソンならば2時50分52秒。

 

ハーフを85分で完走できるランナーは市民ランナーの中でもごく一握り。

「日本ハーフマラソンランキング」によると上位2%以内。

 

結論1:競歩の選手は98%の市民ランナーが走るよりも速く歩いている

結論2:歩きを突き詰めたときの速さは異次元

 

PS 昨日、4分半/kmペースで7km走ってみた。心拍は平均151、最高162.。

ラソンの30km以降でペースダウン必至の結果である。