「地球のはしからはしまで走って考えたこと」北田雄夫
<所感>
著者はアドベンチャーランナー。アドベンチャーランニングとは砂漠や北極圏といったか過酷な環境でのランニングレースのこと。距離は250kmとか1000kmとか。
大学生時代に400mリレーで日本選手権3位に。その思いを向けに、何かで日本一になろうとチャレンジを続ける男のドキュメンタリーである。
トレラン愛好者にとっての胸熱ポイントはウルトラ・アフリカ・レース(220km)が書かれた第5章。UTMBの伝説のランナー、マルコ・オロモが登場する。日本トレラン界の生きる伝説である鏑木毅氏の憧れの人のマルコ・オモロがでてくる日本の書籍はこの本ぐらいだろう。
様々なチャレンジを続ける著者だが、一番のチャレンジはプロのアドベンチャーランナーとなったことだろう。日本で唯一のプロのアドベンチャーランナー。挑戦することの勇気と覚悟がアドベンチャーレースそのものである。そして味わいたくなる。自分にとっての挑戦とはなんだろうか?
<目次>
第2章 犬とどん兵衛と少年ジャンプと
第3章 初めての幻覚! そして最後に「愛は勝つ」
第4章 ファースト・ペンギン
第5章 達成! 日本人初の7大陸走破!
第6章 新時代のプロアスリートを目指して
第7章 4大極地最高峰レース走破の旅へ
第8章 見えない極地「新型コロナウイルス」との戦い