投資と読書と平凡サラリーマンの私。

読書とランニングと投資を行う平凡な社会人のブログ

普通の社会人がやるべき投資の体制構築

20年下期から着手した投資の体制構築がようやくほぼ完了。

 

実施内容

楽天証券:NISA→つみたてNISAに変更済

楽天証券iDeCo申込→iDeCo開始

SBI証券:口座開設→ETF積立設定済

 スタンス:低コスト+長期+インデックス+税制メリット感受。

現時点の一般的な社会人の最適解のはず。

 

尚、証券口座の開設は2012年。もっと早くやっておけばよかったが、とにかく、ここから。

【書籍】「ユニクロ潜入一年」横田増生

<所感>

気が付けば全身の大半をユニクロを着用して過ごす日々。

コロナ禍の影響を最小限にしつつ海外を中心に業績拡大を続けるユニクロ(正確にはファーストリテイリング社)。

 

しかしその成長支える実態は過酷な人件費圧縮である。

(もちろんウイグル人強制労働への関与疑惑もあるが、ここでは割愛)

鎌田慧の「自動車絶望工場」の彷彿とさせる著者が潜入取材をした渾身のルポタージュにより、実態を暴いている。

社長&会長の柳井氏は「ホワイトに近いグレー企業」と評しているが、これがブラックではなければなんなのだろうか。

 

また、今や時価総額9兆円弱の巨大企業のユニクロだが、2021年2月現在、大株主にはトップの柳井氏をはじめ柳井家4人が合計31.8%の株を所有する。

ここまでの同族経営がはびこる巨大企業はなかなかない。

そのせいで、誰もブラックを指摘できない。もちろん潤沢な広告費が提供されるマスコミも。

 

柳井氏はサービス残業の禁止や店舗作業量の提言を謳う。

しかし、以下の実態を踏まえると、その信憑性を感じることはできない。

・人件費率 2015年13.7%→2019年13.2%

役員報酬額 10億円→20億円

また、柳井家4人の保有株は合計3391万株。2020年の配当金見込みは合計163億円。

 

さて、これからどこの服をメインに着ようか…。

 

<目次>

序 章 突きつけられた解雇通知

第一章 柳井正社長からの〝招待状

第二章 潜入取材のはじまり

イオンモール幕張新都心店1(二〇一五年十月~十一月)

第三章 現場からの悲鳴

イオンモール幕張新都心店2(二〇一五年十二月~二〇一六年五月)

第四章 会社は誰のものか

ららぽーと豊洲店(二〇一六年六月~八月)

第五章 ユニクロ下請け工場に潜入した香港NGO

第六章 カンボジア〝ブラック告発〟現地取材

第七章 ビックロブルース

ビックロ新宿東口店(二〇一六年十月~十二月)

終 章 柳井正社長への〝潜入の勧め〟

【書籍】公安調査庁

公安調査庁」手嶋龍一、佐藤優

 

<所感>

国家の針路の決定に重要なのは情報であり、その情報収集に特化した諜報活動(インテリジェンス)を履行する組織が公安調査庁。日頃は目立たないが重要性はとても大きい。

 

組織の特徴

その1:設置目的は共産革命の阻止

その2:正確な情報を掴み、しかるべき場所に伝えることが役割(政治的意思決定はしない)

その3:逮捕権はもたない

 

しかし、いろいろな情報に触れるのは一般人の日々の仕事でも同じ。

自分の接する情報のどれがオシント(公開情報をに依拠した情報)、ウェビント(ウエブ情報)、ヒューミント(人的な情報)であるか仕分ける。

こうすることで自分の仕事を客観的に冷静に評価することができる。

 

また、国際情勢の世界を的確につかむには公安調査庁の公開情報「内外情勢の回顧と展望の最新版」に目を通すことが大事。読んでみよう。

http://www.moj.go.jp/content/001335845.pdf

 

<目次>

第1章 金正男暗殺事件の伏線を演出した「最弱の情報機関」

第2章 コロナ禍で「知られざる官庁」が担ったもの

第3章 あらためて、インテリジェンスとは何か?

第4章 「イスラム国」日本人戦闘員の誕生を阻止

第5章 そのDNAには、特高陸軍中野学校もGHQも刻まれる

第6章 日本に必要な「諜報機関」とは

 

【書籍】「安倍晋三秘録: 「一強」は続く」」石橋文登

前提:政策は是々非々で判断するスタンス、ただし国家観も重要というスタンスです。

 

<所感>

本書の題名で毛嫌いする方こそ目を通してはと思う本。

拉致問題解決、憲法改正、デフレ脱却ができていない点はもちろんマイナス点。しかし、歴代最長政権になったのはそれなりの理由があることが分かる。

 

また、政権は自由民主党というひとつの政党で動くものではなく、幾多の派閥が重要と言うこともよくわかる。(知っている人は知っている内容だが)

評価値する野党がほぼいない日本においては、自民党内に多様な派閥がある。このことが自民党が政権与党となっている所以。

 

1)なぜ朝日を初めとするマスコミは安倍政権を徹底的に嫌うのか?

朝日は論外。しかしそのきっかけは2018年3月9日の安倍氏と日テレHD会長との会食。ここで安倍氏が電波の許認可という放送会社の最大の既得権の見直しに触れたことが原因とのこと。

最大の既得権を維持すべく一致団結。それが第4の権力であり報道しない自由の行使が武器のマスコミ。

 

2)3年4か月の業績

どんな政権にも業績はある。

民主党政権の業績:出鱈目な安全保障・経済政策は簡単に国を失墜させることができることを証明

・鳩山政権:ママから毎月1500万円の小遣いをもらっても脱税にならないことを証明

・菅政権:消費増税で衆参のねじれを招き、人権侵害救済法案というトンデモ法案の成立を阻止

・野田政権:消費税を8%、10%に増税する法律(「社会保障と税の一体改革」関連法案)を成立させて、次の政権に丸投げ。

 

3)安倍政権の業績

故郷が好きな人が多いと思う。地元が好きといっても何も非難されない。

(もちろん嫌な点があったとしても)

でも自分が生まれた国が好きというと直ぐに右と言われた時代があった。

その感覚は平成の後期には確実に変わってきたと感じる。

これが一番の業績だろう。

 

4)if

歴史にもif(もしも)は無い。しかし、この本を読むと中川昭一という政治家がいれば、と感じずにはいられない。

 

<目次>

第1章 電撃退陣の裏側

第2章 菅新政権誕生

第3章 歴代最長政権の七年八ヵ月

第4章 老獪な政治手腕をどう作りあげたか

第5章 第一次政権の失敗から学んだこと

第6章 安倍晋三を強くした平成政治の修羅場

【書籍】「社会保障と財政の危機」鈴木亘

<所感>

日本の重要な政治的課題は得てして隠されている。その代表例が世代間格差

例えば年金の世代間格差の現状は明かであり、その格差が拡大することは明確(注:自分は年金は不要論という立場ではない)。

ただし、そんな世代間格差は目の前の選挙の票には結びつかないので、政争の論点になることはない。

そんな世代間格差がコロナ禍に乗じて、加速すると説く2020年11月発刊の一冊。

社会保障の危機的課題をコロナ禍の情勢を踏まえて分析する本書は、現役世代こそ考えるべき。

 

1.コロナ禍おける経済と安全

もちろん最初から万全の対策はなく、後手を指摘することは誰でもできる。ただし大事なことは経済と安全の両立が必須。経済的ダメージは自殺者数にそのまま反映するので。

そうであれば死亡率も極めて低い現役世代には過度な行動制限は無し&給付金が必要。高齢者はその逆。

 

2.年金改革

だいたい5年に一度見直される年金改革。逆に言うと一度見直すと5年間は考えなくてよいというもの。

年金の問題は「2000万円問題」ではない。本質的な年金改革がされていないこと。

年金改革のポイントは2点。①保険料の引きあげ(現役層の負担)、②高齢者への年金カットの両者をすること。しかし実施されているのは前者のみ。

後者がされない理由は年金カットには「マクロ経済スライド」という条件があるため。これはデフレ時には年金をカットしませんよというもの。つまりいまだ完全にデフレを脱却してない日本においては、保険料が上がっているだけの状態。

現役世代はもっと声を上げる必要がある。さらに言えば投票権のない世代はさらに負担を押し付けるだけ。

 

3.財政破綻リスク

本書は必要な時には財政赤字を増やす勇気が必要というスタンス。ただし、コロナ収束後には財政健全化が必ず必要と強調。この点は違和感。

日本の財政破綻リスクは世界的に非常に低い。またインフレ率はずっと2%未満。すぐに出口戦略を論じることは財政赤字(=国債発行)の勇気を阻害する要因につながると感じる。

 

 

<目次>

第一章 「日本の借金」はどのくらい危機的なのか?

第二章 「強い社会保障」は実現可能か?

第三章 世界最速で進む少子高齢化、人口減少のインパク

第四章 年金改革は、第二の普天間基地問題になるか

第五章 医療保険財政の危機と医師不足問題

第六章 介護保険財政の危機と待機老人問題

第七章 待機児童問題が解決しない本当の理由

第八章 「強い社会保障」ではなく「身の丈に合った社会保障」へ

【書籍】「NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ」ジェレミー・ハイマンズ、ヘンリー・ティムズ

<所感>

今後はオールドパワーではなくニューパワーが必要と説く本。

ニューパワーのポイントは、潮流(カレント)をもった開放的なもの。

 

ニューパワーの発揮のための大事なACEの原則は企業のマーケティングにおいても役に立つはず。

Actionable(行動を促す)、Connected(つながりを生む)、Extensible(拡張性がある)

例:ECサイトの口コミの影響力。

これはまた、仕事であれば情報を持っていることで優位性を保つという従来の価値観が通用しないということも意味すると解釈できる。

ちなみに自分の場合は仕事で得た顧客や市場の情報は社内に積極的に開示するというスタンス。

 

気になるのは端々に出てくる著者の政治思想と思われるもの。

ニューパワーを活用して大統領になったオバマへの評価が高い事(逆にトランプの評価は低い)。

オバマには立法面で大きな業績評価、支持率高い、目立ったスキャンダル無しと称賛する一方、トランプ評は混乱をもたらしたとバッサリ。

(ちなみに本書発行2018年だが、トランプは2020年にバーレーンイスラエルの歴史的な和平合意を築いた)

 

また、ニューパワーマトリックスにはISISも事例として記載。ここにはISISよりも中国共産党を書いて欲しいものだ。

 

<目次>

第1章 ニューパワーの世界へようこそ ── これからの時代を生き抜く力を手に入れる

第2章 オールドパワーvsニューパワー ── いったい、なにがどう変わったのか?

第3章 「ミーム」を投下せよ ── 自分の「影響力」を爆発させる

(ここでACEの原則に言及)

第4章 「群衆」をつくれ ── 「史上最強の味方」の行動原則

第5章 ニューパワー・コミュニティという武器 ── 群衆から「驚異的な献身」を引き出す

第6章 影響範囲を「拡大」する ── いかにして、もっと広く浸透させるか?

第7章 がっちりつかんで離さない ── 人を引き込むまっとうでクレイジーな方法

第8章 オールドパワーから「ジャンプ」する ── 新たなパワーをつかむ最速戦略

第9章 新しい「リーダー」になる ── ニューパワーで人を動かす

オバマとトランプの話)

第10章 パワーを「ブレンド」する ── この組み合わせが劇的な効果をもたらす

第11章 「未来」の波に乗る ── ニューパワーの「最高傑作」をつくる

【モノ】モンベル「ジオライン L.W. ラウンドネックシャツ」

 

愛用品メモ。モンベル「ジオライン L.W. ラウンドネックシャツ」

 

良い点。

・薄くて暖かい(もはや当たり前の機能)

・だぶつきのないシルエット(最近流行りのオーバーサイズではない)

・出張時等で数日着用しても臭いが気にならない。

・耐久性があり冬の外ランのインナーに使用可能

 

一時期、冬のインナーはヒートテックにしていたが、こちらを3年前に3枚購入して使用継続中。寒い季節は毎日着用。