ハイスタの曲に一言 その5.
「Love Is A Battlefield」から16年半ぶりとなった2016年リリースのシングル。
4曲収録されているがやっぱり「ANOTHER STARTING LINE」のためのCD。
2000年にハイスタが活動休止(後に実質的に解散だったとわかる)となって、心にポッカリ穴があいた。
その後にその穴を埋めかけてくれたのは2004年のken yokoyamaの「Running On The Winding Road」だった。
そこにはハイスタのようなメロディーがあったがハイスタというバンド呪縛における苦悩が歌われていた。
2011年の東日本大震災によってハイスタは復活するのだが、まさか新譜を出すなんて。
Air Jam2011から6年待ったけど。
「I’m home again/The old kids are alright」(帰ってきた/オールドキッズのお前らも相変わらずだ)
90年代のキッズはもう40代や50代になっている。
そんな彼らにドストレートに伝わる曲。
決してStart again「再始動」と言うのはなく、another starting lineと「いろいろある中でひとつのスタートライン」と言うところが、ここに至るまでにハイスタの紆余曲折があったことを感じさせる。
単に待っていたキッズに届けるのではなく、It’s a story of our time(これは自分たちのストーリー)という。
ハイスタはいつだって自分たちで道を、物語をつくっていく。
そしてこのシングルは告知ゼロで店頭におかれた。
このご時世に!
ということでここ10数年で唯一CDショップで買ったCDでもある。
また、この曲はオールドキッズのための曲と当事者の自分は感じていたが、このCDを聴いた10代20代の若者が「これでハイスタが自分たちの世代のバンドになった」と語っていたことがとても印象的。
そしてこの曲は「THE GIFT」には収録されていない。
ゆえに「THE GIFT」以上にハイスタの歴史に残る一曲だ。