「スピリチュアルズ―「わたし」の謎」橘玲
<所感>
タイトルだけを見ればスピ系の本のようだが実際は自己分析の要素に基づく内容。
最もこの自己分析もスピ系の要素は多分にある。この分析は心理学の実験に基づくがその実験手法はツッコミところが多く、そのため結果が恣意的となりがち。有名な「つり橋効果」もその対象。そもそも心理学の実験は再現性が取れないものも多いのでどこまで「科学的」と言えるのかは個人的に疑問があるところ。
ともあれそれなりの実証実験に基づき、本書は自分のパーソナリティを切り口に自分のあるべき姿に触れる。そのパーソナリティが本書でいうスピリチュアルズ。結論は自分にあった場所を探そうということ。自分が向いていないことに時間を費やすとのは無駄。いとも単純な結論。
自分のパーソナリティはどんなものか?それがあう場所はどこか?
これを同定することがそもそも困難。前者は言わずもがなであり、後者は時代によっても変化することがその理由。
自分のパーソナリティを知る術として有名なものにストレングスファインダーがある。過去にやってみたことはあるが、自分の強みは何か、それが現状とどこまであっているのか。正直よくわからない。それが人生なのかも。
なお、本書にはいろんな心理学的実験事例やその考察が盛り込まれているが、最も印象的だったのは「意志力は消耗品」であるということ。努力することは意志力がなくなることを意味するのでいかに努力に頼らないようにするか。
何かを成す場合にこれがポイントという。
言い換えるといかに習慣化することが大事ということだろう。
<目次>
1 無意識と「ビッグファイブ」理論を最速で説明する
2 心理プロファイルを使った史上最大の「陰謀」
3 外向的/内向的
4 楽観的/悲観的
5 同調性
6 共感力
7 堅実性
8 経験への開放性
9 成功するパーソナリティ/失敗するパーソナリティ
附録 ビッグファイブの検査
