「オレたち花のバブル組」池井戸潤
<感想>
半沢直樹シリーズ第2作目。
大ヒットのドラマ『半沢直樹(2013年版)』の第二部(後半)の原作である。
ドラマでは割愛されていたはずだが、渡真利が言ったこのセリフ。
失われた30年に対して、今の時代も現役世代の声と言えるくらい、的を得ている。
「だけとそれがオレたちのせいじゃない。バブル時代、見境のないイケイケドンドンの経営戦略で銀行を迷走させた奴ら、いわゆる“団塊の世代”の奴らにそもそも原因がある。学生時代は、全共闘だ革命だとほざきながら、結局資本主義に屈して会社に入った途端、考えることはやめちまった腰抜けどもよ。奴らのアホな戦略のせいで銀行は不況の長いトンネルにすっぽりと入っちまったっていうのに、ろくに責任もとらないどころか、ぬけぬけと巨額の退職金なんかもらってやがる。オレたちはポストも出世も奪われていまだ汲々としたままだっていうのにな」
なお、ラストの大和田の謝罪シーンは本作でも見事だが演出はドラマの方が圧巻だ。
あれは映像の力だ。
