「勝負眼 - 「押し引き」を見極める思考と技術」藤田晋
<感想>
大学時代は麻雀にのめりこんだ。某部室にこもり手積みとにかく明け暮れた。
徹マン明け、一人暮らしの下宿先に帰宅する際に早朝の公園で社会人が野球している光景を何度見たことか。
とりあえず留年せずに卒業できたことは全く自慢にならない自慢のひとつ。
そんな著者はそんな麻雀を愛し、その重要性を説く。勝負眼とはまさにそれ。
勝負眼を分解すると主観、客観、俯瞰。
これは麻雀でも重要な視点。
勝負眼は麻雀をしないと身につかないものではないだろうが、卓を囲んで麻雀をしていたあの時代だとみんな無意識にこの視点があったのだと思う。
(余談だが徹マンの終盤は頭が朦朧となり露骨に俯瞰力が弱くなる。経験的にそこさえ我慢すると勝率は上がる)
2000年に当時史上最年少の上場社長となり、ITバルブ時代の寵児の一人だった著者。
「渋谷ではたらく社長の告白」の発刊は2007年。当時34歳の若者。
今は53歳。既に自分は若者でなくなり、あのころ敵視していた老害となりつつある自覚もある。
そんな気持ちが素直に書かれており「こういう方でもそうなるのね、嗚呼」と一般人代表として安心感を覚える本でもある。
<目次>
1 リスクを見極める眼
2 Z世代を見極める眼
3 社交を見極める眼
4 勝負を見極める眼
5 投資を見極める眼
6 企画を見極める眼
7 組織を見極める眼
8 社長を見極める眼