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【書籍】「中東問題再考」飯山陽

「中東問題再考」飯山陽 <所感> 日本のメディアや「専門家」の見識や解説がいかに偏っているかを鋭く指摘。 本書よりからの抜粋(意訳) イランの親日やトルコの親日は過去の歴史的事実に基づくノスタルジーであって、両国は親中が現在進行形。 親日要素が…

【雑誌】月刊Hanada2022年9月号「安倍晋三元総理 追悼大特集号」

月刊Hanada2022年9月号「安倍晋三元総理 追悼大特集号」 いつもは赤色背景に白文字で雑誌名が書かれているが、本号は背景が黒色。 雑誌全体が喪に服している。なんとも悲しい。 特筆すべきは本書(雑誌なので本誌か)宛ての書かれた安倍総理の一文。 これは…

【雑記】心から「日本を守る」と言えた政治家、それが安倍晋三

日本の政治史に残る政治家だった安倍元首相が帰らぬ人となった。 近年ではとても稀有な、そして確実に偉大な政治家だった。 それは各国の首相や元首からのお悔やみの言葉を見ても明らか。 あのとき日本のリーダーは世界のリーダーになっていた。 これから氏…

【書籍】「なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか」門田 隆将、竹田 恒泰

「なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか」門田 隆将、竹田 恒泰 <所感> 題名の質問に一言で答えるならば「日本の国体が破壊されるから」だろう。 しかし、この答えがぱっと理解できない。 なぜならば我々は日本とはどんな国か?国体とは何か?を教えられていない…

【書籍」「臓器収奪―消える人々 中国の生体臓器ビジネスと大量殺人、その漆黒の闇」ガットマン・イーサン

「臓器収奪―消える人々 中国の生体臓器ビジネスと大量殺人、その漆黒の闇」ガットマン・イーサン <所感> 中国の生体臓器移植ビジネス。 その言葉以上にその中身は恐ろしい。何よりも隣国で現在進行形で行われている。 本書は「どのように臓器が収奪されて…

【書籍】「アイヌ先住民族、その不都合な真実20(改訂増補版)」的場 光昭

「アイヌ先住民族、その不都合な真実20(改訂増補版)」的場 光昭 <所感> 政治的イデオロギーが先行すると歴史の振り返りは結論ありきとなることがよくわかる。 特に日本にはある種のイデオロギーの結論はほぼ同じである。 「日本が悪かった。謝罪と賠償を…

【書籍】「暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う」福田ますみ

「暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う」福田ますみ <所感> 日本では安倍政権をマスコミ(マスゴミ)やいわゆるリベラルの言論人が「アベ独裁」と評していた。 しかし、その台詞が言えることこそが言論の自由が保たれている一番の証である。 ロシ…

【書籍】「日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」」門田隆将

「日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」」門田隆将 <所感> 1890年、日本は和歌山県沖でトルコのエルトゥールル号の遭難を助けた。 それから125年後、1985年にテヘランが空爆された際に日本人を助けたのはあの遭難事故で恩義を感じ…

【読書】「EV推進の罠―「脱炭素」政策の嘘」

「EV推進の罠―「脱炭素」政策の嘘」加藤 康子/池田 直渡/岡崎 五朗 <所感> 日本の将来を考える上で必読の書。 EV=脱炭素の救世主という決めつけをロジカルに分析している。 着目すべきは以下の点。 ①脱炭素のための選択肢をEVとすることは危険。選択肢…

【書籍】「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」高橋昌一郎

「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」高橋昌一郎 <所感> 世の中でみると「天才」の称号を持つ人は一定数いるだろう。 しかし「歴史上の天才」となればその数は減る。 さらに修飾語を付けて「議論の余地がないレベルで歴史上の天才」とすると何…

【書籍】「アイヌ先住民族、その不都合な真実20」的場 光昭

「アイヌ先住民族、その不都合な真実20(改訂増補版)」的場 光昭 <所感> 政治的イデオロギーが先行すると歴史の振り返りは結論ありきとなることがよくわかる。 特に日本にはある種のイデオロギーの結論はほぼ同じである。 「日本が悪かった。謝罪と賠償を…

【雑記】ワールドトレードセンターのレストラン

1990年代初期、初めての海外旅行は父親と一緒にアメリカに。 中学生になる直前の春休みのことだった。 当時の写真はほぼ無い。 しかし断片的な思い出の一つが、NYのワールドトレードセンターの100階にあったレストランで食事をしたこと。 エレベーターを降り…

【書籍】「米国共産党調書 外務省アメリカ局第一課作成」江崎道朗 編訳

「米国共産党調書 外務省アメリカ局第一課作成」江崎道朗 編訳 <所感> 米国共産党がどのような層への工作を重視していたかを、戦前の外務省がまとめたレポート。 日本のインテリジェンスの高さが伺い知れる内容である一方で、その内容を活用できなかったと…

【書籍】「世界最古の日本国憲法」三山 秀昭

「世界最古の日本国憲法」三山 秀昭 <所感> 端的に言って良書。 本書は政治家でもまして憲法学者でもない人が書いたという点でよい。 著者は元政治記者であるが、派閥記者が永田町記者でもない印象を受ける。 そのために、憲法はこうあるという「べき論」…

【雑記】テニスのウインブルドン準決勝における考察

テニスのウインブルドン。いよいよベスト4。あと3試合。 ベスト4のメンバーは最低でも身長185cm。 非接触競技だが170cm台の身長はかなりのハンデ。 身長178cmの錦織選手は凄い。 観客はほぼマスクを着けていない。 ところで、7月8日のデータ。 イギリスの新…

【書籍】「グレート・インフルエンザ -ウイルスに立ち向かった科学者たち」(上・下) 

「グレート・インフルエンザ -ウイルスに立ち向かった科学者たち」(上・下) ジョン バリー <所感> 「スペイン風邪」の猛威と当時の科学者の奮闘があますところなく分かる本。 重要なことはこれは1918年の話。スペイン風邪の犠牲者を考察するとき、当時の…

【書籍】「太平洋戦争 最後の証言(三部作)」門田隆将

「太平洋戦争 最後の証言(三部作)」門田隆将 第一部 零戦・特攻編 / 第二部 陸軍玉砕編 / 第三部 大和沈没編 <所感> 日本の歴史は「あの」戦争で戦前、戦後と分けられた。この犠牲者の多くは大正生まれだった。 徐々に大正生まれがいなくななり、当事者…

【雑記】呼吸器系感染症のコロナのインパクトを人口動態統計で見る

厚生労働省HPに2020年の人口動態統計月報年計が更新されていたので死因増減を比較してみた。 コロナは呼吸器系の感染症。 肺炎も呼吸器系の病気。 この点を踏まえてデータを見ると・・・。 防疫で大事なことはまず死者数を減らすこと。 そして本当の課題は何…

【書籍】「マンガでわかる地政学」茂木誠

「マンガでわかる地政学」茂木誠 <所感> 「地政学」とは地理的条件から国家の行動を説明する学問。 最近、耳にする言葉だが、これを知って世の中を見ると解像度は確実にあがる。 基本原理「国家の行動原理は生き残り」「隣国同士は対立する」「敵の敵は味…

【書籍】公安調査庁

「公安調査庁」手嶋龍一、佐藤優 <所感> 国家の針路の決定に重要なのは情報であり、その情報収集に特化した諜報活動(インテリジェンス)を履行する組織が公安調査庁。日頃は目立たないが重要性はとても大きい。 組織の特徴 その1:設置目的は共産革命の阻…

【書籍】「知略の本質」野中郁次郎 他

「失敗の本質」シリーズの4作目であり最終作品。 <ポイント> ・現実の戦略、作戦、戦術には消耗戦と機動戦が混在。機動戦はクラウゼヴィッツの戦争論。 ・このふたつの戦いは矛盾するが、どちらかを選択(二者択一)ではなく、どちらもある(二項動態)と…

【書籍】「超限戦 21世紀の「新しい戦争」」喬良, 王湘穂

<メモ> 1.戦争の実態 全く新しい戦争の形態が出現した。 従来:武力的手段によって自分の意思を敵に強制的に受け入れさせる ↓ 現代:武力と非武力、軍事と非軍事、殺傷と非殺傷の手段を含むすべての手段によって、敵を強制して自分の利益を満たす 2.戦…

【書籍】「太平洋戦争の大噓 47年隠され続けた元米大統領の告発」藤井 厳喜

<メモ> 1)第二次世界大戦の位置づけ ・第32代アメリカ大統領ルーズベルトの前の、第31代大統領のフーヴァーの本「Freedom Betrayed(邦題:裏切られた自由)」をもとに書かれた第二次世界大戦の本質を語る。 ルーズベルト史観→第二次世界大戦は日本の軍…

【書籍】「超限戦 21世紀の「新しい戦争」」喬良, 王湘穂

<メモ> 1.戦争の実態 全く新しい戦争の形態が出現した。 従来:武力的手段によって自分の意思を敵に強制的に受け入れさせる ↓ 現代:武力と非武力、軍事と非軍事、殺傷と非殺傷の手段を含むすべての手段によって、敵を強制して自分の利益を満たす 2.戦…

【書籍】「太平洋戦争の大噓 47年隠され続けた元米大統領の告発」藤井 厳喜

<メモ> 1)第二次世界大戦の位置づけ ・第32代アメリカ大統領ルーズベルトの前の、第31代大統領のフーヴァーの本「Freedom Betrayed(邦題:裏切られた自由)」をもとに書かれた第二次世界大戦の本質を語る。 ルーズベルト史観→第二次世界大戦は日本の軍…

【書籍】「疫病 2020」門田隆将

<ポイント> 日本には国家の危機に対応できる憲法や各種法体系が存在しない。そのために専門組織がない。 新型ウイルスを契機として、大至急、国家的危機を想定した備えを構築すべし。 <メモ> ・新型ウイルスの発生場所や拡散の理由がChinaであることは明…

【書籍】「国連の正体」藤井厳喜

<メモ> ・The United Nations≠国連。正しくは連合国であり、第二次世界大戦の連合国の意味。 ・日本人は国連幻想持ちすぎ。 実態:国連は平和を守れない。膨大な予算を浪費する機関。悪質なプロパガンダの場。 ・国連とその関連機関はとにかく各国の国益の…

【書籍】「目に見えぬ侵略~中国のオーストラリア支配計画」クライブ・ハミルトン

本書の内容は副題が全てである。これは物語ではなく、現実世界の話。 原題は「silent invasion」。インベーダーゲームのinvadeは「侵略する」「侵入する」の意味で、この名詞形がinvasion。気が付かないうちに、現代社会において国家が侵略する実況中継の本…

【書籍】「疫病 2020」門田隆将

<ポイント> 日本には国家の危機に対応できる憲法や各種法体系が存在しない。そのために専門組織がない。 新型ウイルスを契機として、大至急、国家的危機を想定した備えを構築すべし。 <メモ> ・新型ウイルスの発生場所や拡散の理由がChinaであることは明…